レアル、2シーズンぶり15回目のCL優勝! 現役引退MFクロース有終の美…ドルトムントを2-0で撃破

レアル・マドリードが15回目のチャンピオンズリーグ制覇【写真:ロイター】
レアル・マドリードが15回目のチャンピオンズリーグ制覇【写真:ロイター】

前半は押し込まれる展開も、後半に勝負強さを見せた

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は現地時間6月1日に英ロンドンのウェンブリースタジアムで決勝戦が開催された。レアル・マドリード(スペイン)とボルシア・ドルトムント(ドイツ)が対戦し、後半の2得点でレアルが2-0の勝利を飾って欧州の頂点に立った。

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 史上最多14回の優勝を誇るレアルはここまでグループリーグから準決勝まで8勝4分で勝ち上がり、クラブ初の無敗優勝が懸かる。一方のドルトムントは1996-97シーズン以来2回目の優勝を狙う決勝戦になった。また、レアルのドイツ代表MFトニ・クロースは今季限りでの現役引退を表明しているため、この後に母国ドイツで開催される欧州選手権に出場するもののクラブレベルでは現役ラストマッチになった。

 レアルは落ち着いたボールキープからロングボールも利用しながら前進していったが、最初の決定機はドルトムントに生まれた。前半14分に背後のスペースに抜け出して受けたFWニクラス・フュルクルクがキープし、後方からフォローしたMFユリアン・ブラントにラストパス。ペナルティーエリア内に切り込んだブラントが右足で狙うも、シュートは枠外に飛んだ。

 さらに前半21分にはDFマッツ・フンメルスが最終ラインから絶妙なスルーパスを出し、FWカリム・アデイエミが反応したがGKティボー・クルトワとの1対1を決められず。前半23分にはDFイアン・マートセンのスルーパスからフュルクルクが抜け出しクルトワとの1対1を左足で狙ったがゴールポストに阻まれゴールならず。ドルトムントは立て続けのチャンスを生かせなかった。

 ドルトムントの速攻が脅威を与えた一方、レアルはなかなかゴール前まで進出できない攻撃が多くなった。それでも両者にゴールは生まれず0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半に入るとレアルが立ち上がりにセットプレーからDFダニ・カルバハルがヘディングで狙う場面を作り、後半12分にも左サイドからのクロスをファーサイドでカルバハルが詰めてボレーシュートを放つなど、少しずつドルトムントのゴールにプレッシャーを与える攻撃が出るようになった。それでもドルトムントは後半18分に左サイドからアデイェミがアーリークロスを入れるとフュルクルクがダイビングヘッド。これはクルトワがセーブしたが、前半と同様に鋭い攻撃を見せた。

 膠着してきた試合展開の中、ドルトムントは後半27分にアデイエミに代え今季限りでの退団が決まっているMFマルコ・ロイスを投入。しかし直後の後半29分、左コーナーキックをニアサイドに走り込んだカルバハルがヘディング。後半立ち上がりと同じ形だったが、今度は枠内にシュートを抑え込んで流し込み1-0のリードを奪った。

 焦りを見せるドルトムントは後半38分に最終ラインで痛恨のパスミス。これをレアルが奪うと、最後はフリーになったFWヴィニシウス・ジュニオールにパスが通りGKとの1対1を冷静に決めて2-0と点差を広げて勝利。レアルが15回目の欧州王者の座に輝いた。

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