勝てない川崎…鬼木監督、抱える問題点に苦労を吐露「パス1つ、2つ目でミスしている」

川崎は先制点を守り切れずにドロー決着【写真:産経新聞社】
川崎は先制点を守り切れずにドロー決着【写真:産経新聞社】

川崎は柏に1-1のドローで15位に転落

 川崎フロンターレは5月25日、J1リーグ第16節で柏レイソルと対戦し、1-1と引き分けた。連敗から脱出したものの、先制点を守り切れず、順位も15位まで落としている。試合後、鬼木達監督はチームが現在抱えている問題点について言及。ビルドアップの面や、先制点を奪ったあとの戦い方について「経験を踏んでやっていくしかない」と苦労を吐露している。

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 川崎は第14節サガン鳥栖戦で2-5、第15節ガンバ大阪戦で1-3と連敗を喫し、4勝4分7敗で14位と厳しい立場に追いやられていたなか、柏戦では前半30分に真骨頂とも言える華麗なパスワークからMF脇坂泰斗のゴールで先制する。しかし、後半14分にセットプレーの流れから失点。勢いに乗った柏の怒涛の攻め込みに耐える展開が続くなか、同アディショナルタイムにDFジェジエウがゴールネットを揺らすも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入でオフサイド判定となり、“幻のゴール”に泣いた。

 連敗からは脱出したものの、3試合ぶりの勝利は掴み取れず、順位も15位まで落とすことになったなか、鬼木監督は試合後の記者会見で「まずメンタル面の話では、先制点を取ったあとの畳み掛ける勢い、取れなかったとしても崩れることなく継続できるか。サッカー面の話では、自信を持って受けようとする姿勢が重要」と振り返り、「これまでは3、4本のパスをつなぐだけ相手をズラすことができていたのが、今は1つ、2つ目でミスをしてしまっている。相手の誘導したいところにボールを入れてしまい、相手の勝負したいところで勝負してしまっている」と、ビルドアップ面の課題に言及している。

 現在チームが抱えている問題点として、先制点を奪ったあとの戦い方にも触れ、「今週はずっとそこを意識していた。ただ、点を取れることもあれば、失点してしまうこともあるなかで、その後のアクションが大事。仮に同点にされても、負けているわけではない。前節もそうだが、その状況でも強気で戦えるかどうか、冷静に動じずにいられるかが重要。それを選手たちにずっと伝えているが、なかなかこう……経験を踏んでやっていくしかない」と反省しつつ、苦労を吐露。鳥栖戦、G大阪戦でも先制するも結果を残すことができなかったなか、柏戦でも同様の壁に直面した。

 ボールポゼッション率では58%と上回ったものの、シュート数では川崎が8本なのに対し、柏は18本と倍以上の差をつけられることになった。「ボールを持てている認識はない。敵陣で握らないと意味がない。その結果が、そのような(シュート本数の)数字に表れているのだと思う」と、目指しているポゼッションには至っていない現状を語った。川崎は次戦の第17節では名古屋グランパス、その次の第18節ではヴィッセル神戸と、上位チームとの対戦が控えており、正念場を迎えることになる。

(城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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