佐藤寿人が「環境に甘えている」と名古屋の問題点を指摘 「もっと厳しさを」と意識改革に意欲

「どれだけチームを考えた言動ができるか」

 そうしたなか風間監督の就任は、名古屋に大きな変化を呼び込んでいるという。それは、川崎でも作り上げたショートパスの質にこだわり攻撃していくサッカーだ。佐藤自身も「新鮮で学ぶことだらけ。もちろんやっていて楽しいし、全員、サッカーが上手くなれる」と好印象を語った。そのうえで、1年でのJ1復帰に向けて必要な要素を「チームとしての一体感」と語った。

「開幕すれば選手30人ほどがいるなかで、試合に出ている選手、出ていない選手にもそれぞれ考えることがある。その時に、どれだけチームのことを考えた言動や行動ができるのか。どれだけクラブのためにやることができるのか。それがシーズンの終わりまでできるかが重要になる」

 完全なる出直しを余儀なくされた名古屋だが、佐藤は名門のポテンシャルを発揮し、復活するためには意識改革が必要だと強調している。長く険しいJ2の戦いに身を置く名古屋は、ベテランストライカーが話す通りにチーム一体となって進んでいくことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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