金欠から今冬もあと一歩で実力者を獲り逃す

　今も資金不足から十分な強化ができておらず、チームは苦しいやりくりが続く。サイドバックで故障者が続出。イニャツィオ・アバーテ、マッティア・デ・シリオ、ルカ・アントネッリというイタリア代表クラスが戦線離脱を余儀なくされている。5日の本拠地サンプドリア戦では、センターバックのイタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリとボランチのスロバキア代表MFユライ・クツカをサイドバックにコンバートせざるを得なかった。

　そして、今冬の獲得を狙っていた元ユベントスのウルグアイ代表DFマルティン・カセレスはメディカルチェックを通過しながらも、カセレス側の半年間の年俸要求を支払えない金欠ぶりで、あと一歩のところで実力者を獲り逃している。

今季前半戦は19歳の司令塔マヌエル・ロカテッリ、17歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの覚醒で破竹の強さを示したが、後半戦は薄い選手層からレギュラーがガス欠気味。疲労困憊の主力アタッカーをサポートするべき本田に、モンテッラ監督は全く信頼を寄せていない。冬の補強も上手くいかず、名門復活の道はいまだ遠く険しいようだ。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images