日本撃破で「かつての栄光が蘇る」 “リベンジ”成功の北朝鮮に韓国警戒「憂慮すべきもの」

北朝鮮が日本を破り優勝(写真はA代表のものです)【写真:Getty Images】
北朝鮮が日本を破り優勝(写真はA代表のものです)【写真:Getty Images】

日本はグループリーグに続き決勝でも北朝鮮に敗れる

 ヤングなでしこの愛称を持つU-20日本女子代表は3月16日、U-20女子アジアカップ決勝戦で北朝鮮と対戦し1-2の敗戦。北朝鮮が2007年以来、17年ぶり2度目の大会タイトルを手にした。韓国メディアは「かつての栄光が蘇る」とこの結果を報じている。

 日本はグループリーグ2連勝で、最終戦を残して準決勝進出を確実にした。その後行われたグループ最終戦では、主力の複数選手を休ませた日本が北朝鮮相手に0-1で敗戦している。

 それでも日本は準決勝のオーストラリア戦はボールを支配し5-1の勝利を収め、4大会連続で決勝に勝ち上がると、決勝の舞台で再び北朝鮮と激突した。決勝では4大会連続の同カードとなる。

 試合は前半20分、日本がFW辻澤亜唯のヘディング弾で先制する。北朝鮮も同44分にDFジョ・リョンジョンのゴールで同点に。その後、終盤まで得点は動かなかったが、後半40分に再びジョ・リョンジョンに得点が生まれ日本が逆転を許す。1-2のまま試合は終了し、日本は準優勝で大会を終えた。

 韓国メディア「スポーツ京郷」は「北朝鮮女子サッカー、かつての栄光が蘇る」と題し、17年ぶりの北朝鮮の優勝に言及。「北朝鮮の女子サッカーが、国際舞台で指揮を執ったかつての栄光の復活を目指している」と、再び脅威になりうる存在として注目した。

「2011年、2013年、2015年、2017年、2019年と5大会連続で準優勝した北朝鮮は、2007年以来、自身2度目の優勝を飾った。2022年のアジア競技大会決勝とパリ五輪アジア最終予選で連敗を喫した日本を破ったことでも注目を集めた。2000年代半ば、北朝鮮は女子サッカーでアジアを超える世界一を目指す強豪国だった。2010年代にはドーピング疑惑で国際舞台から排除されたものの、再び存在感を増している」

 こうした北朝鮮の躍進に対し「北朝鮮の浮上は、韓国にとって良いニュースではない」と韓国側も警戒。「中国、日本、オーストラリアという手強いライバルに続き、また新たな障害が現れた。韓国と北朝鮮の女子サッカーの差は、時間が経てば経つほど広がる可能性があるという点で、さらに憂慮すべきものだ」と見解を示していた。

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