「ワンプレーだけを切り取っても」 新潟守護神が失点シーンにフォーカスすることを拒んだ訳

新潟の小島亨介(写真は昨季のもの)【写真:Getty Images】
新潟の小島亨介(写真は昨季のもの)【写真:Getty Images】

新潟は東京Vと2-2のドロー決着、GK小島は好守を見せる場面も

 アルビレックス新潟は、3月16日に行われたJ1第4節東京ヴェルディ戦で2-2と引き分けた。前半8分にU-23日本代表MF山田楓喜に直接FKを決められたが、前半32分にFW谷口海斗のゴールで追い付くと、後半24分には交代出場したばかりのFW長倉幹樹が逆転ゴールを決めた。後半45分に同点ゴールを許して勝ち切れなかったものの、今季初の連勝にあと一歩という試合を演じた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 光ったのは、GK小島亨介の好セーブだった。16年ぶりに味の素スタジアムでJ1のリーグの舞台で戦う東京Vは、先制点を取ったあとに勢いづいた。前半22分にはFW染野唯月がGK小島と1対1になるが、小島が身体を張ってセーブ。その後も失点していてもおかしくない場面で小島がゴールを守り抜き、最少失点を保ったことで流れを引き寄せた。

 小島は試合を振り返り、「勝ち切れれば良かったんですけれど、追い付かれてしまったので。やっぱり(勝ち点)1よりも、3欲しかったですね」と悔しがった。

 試合終了間際に許した同点ゴールについても、「ワンプレーだけを切り取っても仕方ないんで。(2024年シーズンが)始まってまだ4試合ですし。ただ、勝ち切れる内容ではあったと思うので、そこを取りこぼしてしまったのは反省しないといけない部分。内容としては、そんなに悪くなかったので、もっと攻守において精度を高めて、より圧倒できるゲームができれば良かったと感じます」と、自身が感じている課題を口にした。

 染野のシュートを止めた場面については、「ああいう形は自分にとってストロングポイントだと思っていますし、ああいう場面でも余裕を持って対応できるんで。ああいう場面が来ても、自分のメンタリティーとしては『来い』という強気なメンタリティーを持ちながら、同時に冷静さも保っている。自分の形に持っていけたなと思っています」と、自身のストロングポイントを出せたと振り返った。

 そして、「1失点で耐えられたというのは、間違いなく後半に向かうにあたってもターニングポイントだったと思っています」と、胸を張った。

「ワンプレーだけを切り取っても仕方がない」と、小島は失点シーンをフォーカスすることを拒んだ。だが、この時間帯、新潟はボールを保持していくのか、守り抜くのか、ピッチ上で選手たちに意識のズレがあるようにも見えた。「ポゼッションはJ1でトップだと思っている」と対戦した東京Vの城福浩監督は言っていたが、極端に言えば、ボールを回し切って試合を終わらせても良かったはずだ。

 1点リードで迎えた試合終盤の試合運びをどうするべきだと考えているのか。小島は「僕たちとしては、点が取れれば取りに行くチームだと思っています」と言い「ゲーム状況において、終盤になれば試合の序盤にやっているようなプレーとは異なるので。ボールの奪われ方は特に注意しないといけない。そこの共通意識をチームとして持つ必要があるかなと思います」と、追加点を狙いに行く姿勢を取りつつ、ミスをなくすことの重要性を説いた。

 惜しくも今季初の連勝を逃した新潟だが、出た課題を繰り返さないようになれれば、この試合で逃した勝ち点2は、より大きな数字になってチームに戻ってくるはずだ。

(河合 拓 / Taku Kawai)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング