三笘離脱の“穴”をどう埋める? データが示す影響を海外報道…ブライトンの「攻撃力は低下」

三笘薫が負傷で長期離脱へ【写真:徳原隆元】
三笘薫が負傷で長期離脱へ【写真:徳原隆元】

三笘の離脱でデ・ゼルビ監督のプランに支障も?

 イングランド1部ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫は、背中の負傷のため今シーズン中の復帰が難しいとみられている。米メディア「YARDBARKER」は、三笘の離脱によってロベルト・デ・ゼルビ監督のプランが崩れると報じている。

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 今シーズン、クラブ史上初めてUEFAヨーロッパリーグ(EL)に参戦しているブライトン。しかし同メディアは「クラブ内得点王であるFWジョアン・ペドロに加え、三笘も離脱となり、攻撃力は低下している。2シーズン続けてヨーロッパの大会の出場に向けて、打撃となっている」と指摘した。

 ELのローマ戦を前に、ブライトンはプレミアリーグでフルハムに0-3の完敗を喫して9位に順位を落とした。デ・ゼルビ監督は三笘の状態について「私たちは三笘をシーズン終了まで失ったと思う。とても重要な問題だ。おそらく2か月、3か月の離脱であり、シーズン終了だと思う」と明言している。

 今シーズン、負傷に苦しめられた三笘だが、1-1で引き分けたエバートン戦からは背中の負傷で離脱となった。デ・ゼルビ監督の率いるチームは65%のボールポゼッションを保ちながらも、後半アディショナルタイム5分にようやく追い付くことができた。記事では「この歯抜け状態はFAカップのウルブス(ウォルバーハンプトン)戦(0-1)、フルハム戦でも続き、それぞれボールポゼッションが72%、71%だったにもかかわらず、この優位性を生かせなかった。順位表ではこの2クラブが接近してきており、ウイング(三笘)の負傷は来季のヨーロッパカップ戦に向けて、痛恨のターニングポイントになりそうだ」と、今シーズンン、ここまで3得点5アシストを記録する三笘不在の影響を伝えている。

 そして「日本代表選手は、ブライトンにとってボールを前進させる役割でも、DFを抜き去る際にも、そして危険なエリアに侵入するうえでも、決定的な存在だ。彼抜きではデ・ゼルビ監督は、相手の守備を間延びさせることに苦しんでいる。『Opta』のデータによれば、出場時間が限定されているにもかかわらず、三笘はプレミアリーグで突破の成功率が12位であり、エリア内にボールを運んだ回数は62回で4位、ボールを前進させた回数は121回で2位となっている」と、数字の面でも三笘が突出していたことを伝えている。

 三笘がアジアカップで不在だった時期、ブライトンは7試合で1敗しか喫していなかった。しかし、三笘不在の10試合のうち5試合はノーゴールになっている。逆に三笘が出場した10試合では9試合でゴールを決めていた。

 データでも明らかになっている三笘の穴だが、ブライトンはこの難局を乗り越えることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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