浦和クラブハウスに新設「教室」の正体は…ヘグモ監督「イノベーション起こる」と力説

オンライン会見に臨んだ浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
オンライン会見に臨んだ浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

大原サッカー場のクラブハウスに新しいミーティングルームを設置

 浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督が2月21日の練習後に定例のオンライン会見を実施。過去に教師を務めた経歴も持つ指揮官は、「全員が学習行動を取ればクラブの中で革新、イノベーションが起こるだろう」と、自身の哲学を語った。

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 浦和はマチェイ・スコルジャ監督が昨季限りで退任し、今季からノルウェー代表監督の経験も持つヘグモ監督が指揮を執る。4-3-3システムを導入することが明言され、沖縄県でのトレーニングキャンプからそこに選手を合わせて準備を進めてきた。一方でキャンプ終盤には、トップチームの強化責任者である西野努テクニカル・ダイレクター(TD)に対して、トレーニングを行う大原サッカー場のクラブハウスに新しいミーティングルームを作ることを求めていると明かしていた。

 その施設についてヘグモ監督は「(沖縄から)帰ってきた時にはすでに用意されていて、西野さんには素早い行動を感謝した。我々はここを教室とも呼ぶ。日々、学ぶ場所でもあると思う。浦和のスタンダードをしっかり作ろうと話しているが、高いクオリティーのミーティングルームができ、ピッチも素晴らしい。さまざまなものをトップクオリティーにしていきたい。そしてリーグ38試合を通じてスタンダードが高まる姿を見せたい」と話す。選手たちも、連日ミーティングが行われると話していた。

 自身が現役時代に教師の資格を取って活動したこともあると話していた指揮官は、キャンプ中から個人面談を実施。すでに2周目に入ったと話し、「選手たちとは常に距離を近づけて、次の成長のステップをどうするか話している。それぞれに技術、戦術、フィジカル、メンタル的な目標を設定して、それにチャレンジしてもらっている。プレースタイルに合致する方向でいってもらいたいが、選手1人1人がオーナーシップ、当事者意識を持ってやってくれていると思う。選手たちは非常に大きな野望を持っていると思う」と話す。そして、日々の学びという要素について熱い思いを語った。

「私は64歳だが、今でもどん欲に学ぼうとしている。それはサッカーについてだけでなく、人生においても。学ぶということにはお互いを知ることも含まれるし、それが増えればグループとしても成長できる。全員が学習行動をとればクラブの中で革新、イノベーションが起こるだろう。

 ノルウェーでは社会的なイノベーションがよく起こる。それは国民の1人1人がフラットな状態での参加を求められるからだろう。そのように全員が責任を持って取り組むが、そうなれば予想もしてなかったことが起こるかもしれないし、チームの成長にもつながる。もし私が全ての答えを持っている状況があれば、それは良くないことだろう」

 西野TDも先日、外国人選手たちの加入会見でもヘグモ監督と「浦和スタンダードを作っていこうという話をしている」と話していた。大原サッカー場の「教室」で培われるものがどのような形で花を開くのか、ヘグモ監督のアプローチと成果が注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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