J1浦和復帰のFW松尾、“真価”左ウイングは「我慢」 チーム得点を「倍」にするポイントは?

新監督は4-3-3システム起用を明言【写真:轡田哲朗】
新監督は4-3-3システム起用を明言【写真:轡田哲朗】

新監督は4-3-3システム起用を明言

 浦和レッズはJ1開幕戦となるサンフレッチェ広島戦まで10日に迫った2月13日にトレーニングを公開。約1年間ベルギーでプレーして浦和に復帰したFW松尾佑介は、ウイングでのプレーについて「ボールが来ない時の我慢が大事」と話した。

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 今季の浦和はペア・マティアス・ヘグモ監督が就任し、その記者会見でも明言されたように4-3-3システムで準備が進んでいる。沖縄県でのトレーニングキャンプでも一貫してこの形にベースを置く中、2023年はベルギー1部ウェステルローに期限付き移籍してプレーした松尾は左ウイングの位置に入っている。

 スピード感のあるドリブル突破の印象が強い松尾は、そのウイングでのプレーのポイントを「我慢」だと話した。

「ボールを触るのはインサイドハーフ、センターバック、サイドバックやアンカーが多くなると思う。我慢する時間帯が大事なポジションかなと思うし、ボールが来ない時間帯は結構長くなる。そこでしっかり我慢してチャンスをうかがうとか、細かい動きを連続できるかがチームを前進させるとか、アタッキングサードに向かうところでチームの手助けになると思う」

 このポジションでプレーすることもあるMF関根貴大は、ヘグモ監督のリクエストが全体的にポジションを守りながらプレーすることだとしたうえで、こうした要素について「相手の4バックを3トップでピン止めできている状態なので、そこで(ウイングが)下がっていくと後ろでせっかくできている数的優位も崩してしまう」と説明した。

 昨季の浦和は得点力不足が顕著で、34試合のリーグ戦で最少の27失点を記録したものの42得点に終わり、無得点も12試合を数えた。0-0の引き分けが8試合あったこともまた、最終的なタイトル獲得には厳しい部分だった。

 松尾は浦和の下部組織で育ち、仙台大学へ進学。2020年に横浜FCに加入してプロデビューすると、22年に浦和へ移籍。横浜FC当時からの左サイドをスピード感あふれるドリブルで突破するプレーだけでなく、1トップに入ってのプレーも見せてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では9試合6ゴールをマークして決勝進出に貢献した。その得点力は今季、大いに期待されるところだ。

 松尾は「チームの得点を倍くらいにしたい」と話し、特に逆サイドにボールがある局面について「その時はセンターフォワードと僕の2トップのイメージでゴール前に入っていきたい」と意欲を話した。ボールを持った時の突破力と、逆サイドからのフィニッシャーとして存在感を大きくする姿が期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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