まるでロシアW杯の本田 堂安律がベンチから声を張り続ける訳【現地発】

銀髪スタイルで登場した堂安律【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
銀髪スタイルで登場した堂安律【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

ベスト8を懸けた戦いが始まる

 日本代表は1月31日にカタール・ドーハで行われているアジアカップ決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表と対戦する。負けたら終わりの一発勝負を牽引するのは、今大会チームのリーダーとして引っ張っているMF堂安律(フライブルク)。3大会ぶり5度目の優勝へ決意の“銀髪”がピッチに輝く。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 オフが明けた29日の練習で堂安のニューヘアがドーハの風になびいた。シルバーに染め上げた堂安は宣言通りのヘアチェンジだ。2019年の前回大会、オフ前に黒髪から茶髪へチェンじした堂安。あれから5年経った1月18日の練習後には、「どこかで髪の毛変えると思います。アイデアあれば教えてください」と話していた。森保ジャパンの中でも特に目立つ珍しい銀髪となった。

 グループリーグ(GL)を2勝1敗の2位通過した日本は中6日でバーレーンとの対戦を迎える。ここまで堂安は3試合に出場して、プレーで、姿勢で、発言で牽引している。

 堂安は第1次政権の立ち上げ当初からコンスタントに招集されているメンバーで、東京五輪世代。森保監督とは最も密度の濃い時間を過ごしてきた。

 だからこそ「背番号(10番)のことも含めて常にチームのためにという感覚になっている」と話している。

 そのなかで、特に堂安が違いを見せているのがベンチでの振る舞い。敗れたイラク戦の後には「僕はベンチから声は掛けたつもりだし、試合前も」と話していた。2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)時の本田圭佑や2019年アジア杯時の乾貴士のように、ベンチからの声の重要性を理解し、チームをまとめている。

 ここからの一発勝負ではより一致団結した日本の力を出さなければならない。カツを入れられる堂安が10番の真価を発揮してくれるはずだ。

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