上田綺世「ハットトリックでもいいのかなと」 会心の一撃に本音「3点取ったと思った」

全3ゴールに絡んだ上田綺世【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
全3ゴールに絡んだ上田綺世【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

アジア杯グループ最終戦のインドネシア戦で殊勲2ゴール

 日本代表は1月24日、アジアカップのグループリーグ第3戦でインドネシア代表を3-1で下した。殊勲の2ゴールでベスト16入りに貢献したFW上田綺世は、これで今大会通算3得点目。後半に生まれた3点目の場面では、右足シュートで狙うも相手に当たり記録上はオウンゴールに。ハットトリックを逃し「ちょっと厳しいですよね」と本音をこぼした。

 今大会初スタメンに抜擢された上田が、チームを救った。前半2分、ペナルティーエリア内右でパスを受けると、力強く前へ動き出したところで相手DFに抱えられて転倒。当初はノーファウルの判定だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による介入でオンフィールドレビューが実施されPKの判定に。これを自らゴール右へ決めた。

 ボックス内への動き出しに合わせてパスを供給したMF堂安律とは「細かく話していた。それが話していたとおりに出せた」と明かした上田は、これで勢いに乗った。後半6分、日本に欲しかった追加点が生まれたシーンでも、堂安との息の合ったプレーが見られた。

 左サイドを回り込んだ堂安にパスが通ると、ゴール前を横切るラストパスにファーサイドで上田がフィニッシュ。「律が抜けた時に自分も裏に抜ける準備ができていた。流動的なやりたかった形ができたのは良かったと思う。僕が律の前を横切るような動きをして、タケがニアに走ってくれたからファーが空いた。人が人を見ながらやれたのが良かった」と評した。

 後半43分には、ハットトリックのチャンスが到来。途中出場のMF伊東純也からパスを受けると右足で強烈なシュートを打ち込む。ゴールネットを揺らしたが、得点の直前でDFジャスティン・ウブネルの足に当たっていたため、記録上はオウンゴールに。会心の一撃だったからこそ思わず本音が漏れた。

「ちょっと厳しいですよね。自分で3点取ったと思ってプレーしていたけど、試合が終わってオウンゴールだと。別にいいですけど。ちょっと厳しいなと。ハットトリックでもいいのかなと。FWとしてはそう思うけど、客観的に見てそうだったなら別にいいです」

 本人にとってはやや納得のいかない形でハットトリックはお預けに。今大会チーム最多得点に躍り出たストライカーは「最低限の仕事はできたと思う。もっと取るチャンスもあったし、よりチャンスメイクできる動き出しもあると思う。改善するところはまだまだあると思う」と、さらなる高みを見据えた。

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