日本撃破の快挙イラク、母国早くも大会Vへ高揚 「アジアカップを震撼」「奇跡起こせる」

イラク代表は日本代表に2-1で勝利を収めた【写真:ロイター】
イラク代表は日本代表に2-1で勝利を収めた【写真:ロイター】

日本撃破に熱狂、母国メディアは2007年大会V以来の優勝に期待

 アジアカップのグループリーグ第2節でイラク代表は日本代表に2-1で勝利を収めた。40年ぶりとなる歴史的な日本撃破を海外メディアは「2007年のジャカルタの奇跡を思い起こさせる勝利」と振り返っている。

 FIFAランキング63位のイラクにとって同17位の日本は当然格上の相手。しかし、多くのサポーターがスタジアムに駆けつけ、ホーム同然の中で戦うイラクはキックオフ直後から果敢に攻撃を仕掛けた。すると前半5分、エースFWアイメン・フセインのヘディングシュートで試合の均衡を破った。

 同アディショナルタイムには再びフセインが決めてリードを広げた。後半には疲労も見えたが、5バックにして守備を堅めたイラクは日本の反撃をMF遠藤航のヘディング弾の1点に抑え、2-1で勝利。日本の相手の勝利は実に40年ぶりだった。

 サウジアラビア紙「アラブニュース」は「イラクが日本に2-1で勝利し、アジアカップを震撼させた。相応の勝利だっただけでなく、これは2007年のジャカルタの奇跡を呼び起こさせる勝利だ」と快挙を報じた。

 イラクは2007年、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアの4か国共催となったアジアカップで初優勝。この時はオーストラリアを抑えてグループリーグを首位通過。決勝トーナメントでベトナムと韓国を退け、インドネシアのジャカルタで行われた決勝戦ではサウジアラビアに1-0で勝利した。下馬評では優勝候補筆頭に挙げられるサムライブルーの撃破は、それだけ大きなインパクトを与えるものだった。

「イラクがかいた汗、スキル、そして鋼のような固い決意はアジア最高のチームにとってもあまりに大きなものだった。”メソポタミアのライオン(イラク代表の愛称)”がこの20年の間で2度目となるトロフィーの獲得で終わるかはまだ分からないが、もうしそうなれば、金曜日の試合はイラクがそれを信じ始めた日として記憶されることになるだろう」

 今大会最初の大番狂わせを演じたイラクの快進撃はどこまで続くのか、注目だ。

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AFCアジアカップカタール2023
グループリーグ第3戦
日本代表 vs インドネシア代表
日時:1月24日(水)20時30分キックオフ
ゲスト:小野伸二
解説:槙野智章
現地リポート:佐藤寿人
実況:野村明弘
配信:DAZNにて独占ライブ配信
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