森保監督が能登半島地震へ心中明かす「エールを届けられるよう」 アジア杯で明るいニュースを【現地発】

日本代表を率いる森保監督【写真:Getty Images】
日本代表を率いる森保監督【写真:Getty Images】

公式会見に臨んだ

 日本代表を率いる森保一監督は1月13日、ドーハでアジアカップのグループリーグ初戦ベトナム戦に向けて前日の公式会見に臨んだ。指揮官は能登半島地震で被災した方に向けて「皆さんにとっても励ましのエールを届けられるようにチーム一丸で頑張っていきたい」と、アジア杯を通して日本へいいニュースを届けられるように気を引き締めた。

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 会見の冒頭で5年ぶり2度目のアジア杯に向けて決意を新たにした森保監督。そして、森保監督らしく被災者への思い自ら語りだした。

「まずアジア杯に向けて我々は優勝という高みを目指しながら、個々の成長、チームの成長を感じながら一戦一戦大切にして高みに向かって前進していきたい。日本では今年、能登半島地震という大きな自然災害があり、多くの方が犠牲になり、被災している。能登半島地震でお亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。被災者の方の暮らしや心の傷を負った方がたくさんいらっしゃると思います。少しでも平穏な日常生活が早く戻るようにお祈り申し上げます。復興に携わっている方も大変な思いをして被災地のために頑張っていると思います。皆さんにとっても励ましのエールを届けられるようにチーム一丸で頑張っていきたい。サッカーを通じて世界で起こっている自然災害、いろいろな争いごとが無くなるような、犠牲になる方がいなくなるような思いを持って戦いたいと思います」

 現在チームは9連勝中。いよいよアジア杯初戦を迎えるなかで、相手のベトナムを率いるのはかつて元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏だ。森保監督は「日本のことを知っている監督ですし、分析もしていると思うので、簡単な戦いにはならないと思う。ただ、我々もベトナムを分析し、やるべき攻守のコンセプトをよりアグレッシブに出していけるように、より難しい戦いになると気持ちでは覚悟しながら、どんな戦いでも最終的には勝利できるように、アグレッシブさと我慢強さ、粘り強さを持ち合わせて戦いに挑みたい」と、油断せず強さを見せつける覚悟を示した。

 この日も別メニューで調整し、全体練習に合流しなかったMF三笘薫はベンチ外が決定。指揮官は「第1戦目にプレーできないことは確実」と話した。負傷者が続出している状況ではあるが、「ベストな布陣で戦っていきたい」と、まずは初戦を白星で飾る。

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