ドイツの日本戦3失点目、DFが敵を追わない“不可解プレー”物議「陰謀論が蔓延中」【23年厳選トピック】

ドイツ代表のアントニオ・リュディガー【写真:Getty Images】
ドイツ代表のアントニオ・リュディガー【写真:Getty Images】

失点時に“棒立ち状態”のリュディガーに批判殺到

 2023年のサッカー界では数々の反響シーンがあったなか、今回は昨年9月にドイツ代表が森保ジャパンに敗れた試合で、3失点目でDFアントニオ・リュディガーが見せた行動が物議を醸した件を振り返る。

 問題視されたのは、現地時間2023年9月9日に行われたドイツ対日本の国際親善試合のワンシーン。1-2とビハインドで迎えた後半45分、ハイラインを敷いたドイツは敵陣でリュディガーからパスを受けたMFロビン・ゴセンスがMF久保建英のプレスを受けてボールを失い、カウンターのピンチを招く。結果として久保に独走を許し、FW浅野拓磨にゴールを決められたこの場面で、リュディガーは持ち前のスピードを生かすことなく、ランニングで自陣に戻っていた。

 リュディガーはゴセンスがボールを失った際、一瞬その場で立ち止まり“棒立ち状態”になる姿が映像で捉えられており、覇気のない姿にドイツ国内では批判の声が噴出。衛星放送「スカイ・スポーツ」のレポーターを務めるマーロン・イルバッハー氏もそのプレーに目を留め、自身の公式X(旧ツイッター)上に「アントニオ・リュディガーのこのシーンは、現在の代表チームの問題が表面化している」と綴り、問題視した。

 イタリアスポーツ専門メディア「Fanpage.it」は「リュディガー、日本戦の得点で謎のストップ:ドイツでは陰謀論が蔓延中」と見出しを打ち「不可解な行動はソーシャルメディアで拡散され、陰謀説を煽った」と記せば、ドイツ紙「エクスプレス」は「この行為はドイツのファンを激怒させた」と伝えていた。

 2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)で1-2と敗れたのに続き、またも日本に屈したドイツ。ハンジ・フリック監督は解任され、23年9月にユリアン・ナーゲルスマン監督が就任。チーム再建の道を歩み始めているが、リュディガーのワンプレーは自国ファンの怒りを煽り、記憶に残る形となってしまった。

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