「史上最悪のPK?」 “おしゃれキック”失敗に世界反響「大失態」「あまりに酷く誰もが驚いた」
フランス杯のPK戦に海外の複数メディアが注目「史上最悪のパネンカ候補」
クープ・ドゥ・フランス(フランス杯)の32強を決める一戦が各地で行われ、PK戦でのワンシーンが反響を呼び、海外の複数メディアが「史上最悪のPK?」「これ以上ないほどの大失敗」「史上最悪のパネンカ候補」と伝えている。
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注目を集めているのは、1月7日に行われたレ・ゼルビエ対シャトールーの一戦だ。試合は2-2のままPK戦までもつれ込み、最終的に4-3でPK戦を制したシャトールーが勝ち上がったなか、PKのキックが脚光を浴びた。
1人目と4人目が失敗したレ・ゼルビエに対して、3人目まで全員成功していたシャトールーは4人目のMFアントワーヌ・ミルが決めれば勝利が確定するなか、ゴール中央にふわりと浮かすキック「パネンカ」を試みるも力とスピードのないキックとなり、相手GKに正面でゆっくりとキャッチされた。相手GKは「どうだ!」と言わんばかりにミルにボールを投げつけ、威圧している。
パネンカとは、PKにおけるキックテクニックの1つ。PKの際、ゴールの左右や中央付近に力強いキックを蹴り込むのが一般的だが、相手GKが左右どちらかに動くと見越して、GKを嘲笑うようにゴール中央へふわりと浮かせたおしゃれなチップキックとして知られている。
1976年のEURO決勝で、チェコスロバキア代表(当時)のMFアントニーン・パネンカが、西ドイツ代表(当時)のGKゼップ・マイヤーを相手にチップキックでゴールネットを揺らし、その瞬間にチェコスロバキアの優勝が決まった。大舞台で見せた鮮やかな一撃を受けて、PKでのチップキックは「パネンカ」の通称で呼ばれている。
今回は、そんなパネンカが失敗し、各国メディアが反応。ポーランドメディア「Meczyki」は「PK戦で大失態。これ以上ないほどの大失敗」と伝え、「シャトールーのMFは相手GKを驚かせようとした。しかしキックの質は非常に悪く、ボールはそのまま相手GKの手に収まった」と記している。また、アルバニアメディア「NOA」は「最悪のPKとして歴史に残る」「このPKは、史上最悪のパネンカ候補」と触れ、「あまりに酷く誰もが驚いた」と言及した。
反響は広がっており、「史上最悪のPK?」と報じたブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「アントワーヌ・ミルがPKを外し、相手GKからボールを投げられ叱責されたのが話題となった」と、パネンカ失敗後のシーンに注目を寄せていた。