青森山田、正木監督が通算4回目の優勝に感涙 選手を称賛「凄いとしかいいようがない選手たちに囲まれて感謝しかない」

青森山田の正木昌宣監督【写真:徳原隆元】
青森山田の正木昌宣監督【写真:徳原隆元】

決勝で近江に3-1で勝利

 第102回全国高校サッカー選手権は1月8日に国立競技場で決勝が行われ、青森山田(青森)が近江(滋賀)に3-1で勝利し、2大会ぶり4回目の優勝を果たした。チームを率いた正木昌宣監督は試合後、「凄いとしかいいようがない選手たちに囲まれて感謝しかない」と感極まりながら語った。

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 序盤から近江が自陣から高い技術力を発揮するも、敵陣に入ると青森山田の守備陣につかまり思うようにプレーされてもらえなかった。そうしたなかで前半34分には青森山田がMF杉本英誉が右45度付近から左足で斜めにゴール前へ入れたボールを受けたMF福島健太がワンタッチコントロールから右足シュートを決め、1-0の先制点を奪ってハーフタイムを迎えた。

 ハーフタイムに近江はFW小山真尋からMF山本諒への交代を実施。すると後半2分、アタッキングサードでMF浅井晴孔が前を向いて1枚外すと、左ウイングバックから右に流れてきた主将のDF金山耀太へ縦パス。金山がゴール前にラストパスを入れると、相手DFがクリアできなかったボールを山本が押し込み同点。交代策が的中する形になった。

 それでも青森山田は後半15分、FW米谷壮史が相手センターバックとの競り合いを制すとそのまま抜け出してGKと1対1に。ドリブルでかわしてから流し込んだ米谷は、市立船橋の清水エスパルス入りが内定しているFW郡司璃来と並び、得点ランキングトップに立つ大会5得点目での勝ち越しゴールとした。

 さらに青森山田は後半25分、近江のコーナーキックをカットしたところから一気にカウンターで相手ゴール前へ。杉本のシュートが相手選手に当たってゴールに転がり込むオウンゴールにより、3-1と2点差に広げるゴールが生まれ、そのまま青森山田が勝ち切った。

 青森山田の正木監督は試合後のフラッシュインタビューで、「最後まで戦ってくれた選手に感謝。もう最高です」と答え、栄冠を掴んだ選手たちへの言葉を求められると、感極まりながら「凄いとしかいいようがない選手たちに囲まれて感謝しかない」と述べた。

 また、キャプテンのDF山本虎が「最高です!」と喜びを爆発させれば、計5ゴールで大会得点王に輝いた米谷も「人生の中で一番幸せで忘れない」と優勝の味を噛み締めていた。

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