青森山田が2大会ぶり決勝進出 市立船橋をPK戦で撃破、“名門対決”制し4度目Vへ王手【高校選手権】

【写真:徳原隆元】
【写真:徳原隆元】

国立競技場で準決勝開催

 第102回全国高校サッカー選手権は1月6日に国立競技場で準決勝が行われ、第1試合では青森山田(青森)が市立船橋(千葉)に1-1からのPK戦で勝利して8日の決勝戦へ進出した。

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 12大会ぶり6回目の優勝を目指す市立船橋は、清水エスパルス入りが内定しているFW郡司璃来が準々決勝までに5得点でランキングトップ。一方、2大会ぶり4回目の優勝を目指す青森山田は卒業後のJリーグ内定選手こそいないものの、まとまりのあるサッカーでFW米谷壮史は4得点と、名門対決は最前線のエースの確立されたゲームになった。

 青森山田は立ち上がりから攻勢をかけ前半11分、コーナーキックから190センチの長身DF小泉佳絃が打点の高いヘディングで先制ゴール。準々決勝の昌平(埼玉)戦で2ゴールのセンターバックは、この日も貴重なゴールをもたらした。

 市立船橋は攻撃時に3バックに変化する可変システムで反撃を狙ったものの、青森山田の守備ブロックを前に効果的にボールを運ぶことができずに停滞。前半はこのままのスコアで終えた。

 後半開始から市立船橋はMF須甲優理を送り込み、マイボール時の立ち位置も変更。ポゼッション率を高めて押し込み、主将のMF太田隼剛の縦パスを受けて反転した郡司が際どいミドルを放つ場面も作った。

 青森山田はボール保持を許しながらも最終的にゴール前を明け渡さない堅実な守備を展開してたが後半34分、市立船橋は太田がポジションを変えて右サイドに流れてペナルティーエリア内でパスを受けると、左足アウトサイドのワンタッチで丁寧なラストパス。これをFW久保原心優が冷静に蹴り込んで1-1の同点に追いついた。高円宮杯プレミアリーグEASTに所属するチーム同士、高校選手権の優勝経験校同士の戦いはPK戦に決着を持ち越した。

 PK戦では先攻の市立船橋の1人目、太田のキックを青森山田のGK鈴木将永がストップ。一方で市立船橋のGKギマラエス・ニコラスも4人目を止めた。しかし、青森山田は鈴木が4人目を再びストップ。青森山田は5人目の米谷が決め、PK戦のスコア4-2で決勝進出を決めた。

 青森山田はこれで8日に国立競技場で行われる決勝戦への進出が決定。第2試合の近江(滋賀)と堀越(東京A)の勝者との戦いで4回目の頂点を目指す。

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