中国代表の不振に危機感? 政府が“爆買い”クラブに警告、獲得費用の上限導入を検討へ

不要な巨額投資の抑制に向けて、国家体育総局が声明

 中国クラブの“爆買い”に、国が待ったをかけようとしている。中国の国家体育総局は5日、自国の若手選手を育成せずに海外から巨額の投資で選手たちを集める主要なサッカークラブに対して警告の声明を発表。選手獲得費用に上限を設ける措置を検討しているという。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 中国クラブはこの冬の移籍市場で、上海上港がイングランド・プレミアリーグのチェルシーからブラジル代表MFオスカルを6000万ユーロ(約73億円)で、上海申花が元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスを8400万ユーロ(約102億円)で獲得したと伝えられている。

 そうした状況に、国家体育総局は危機感を持っている模様だ。今回の声明は「自国の若手選手を起用せずに海外から巨額の投資で選手を連れてくる主要なサッカークラブに警告を発する」とされている。

 この危機感の背景には、代表チームの苦戦があると見られる。中国代表は現在、ロシア・ワールドカップのアジア最終予選でグループAの最下位となっている。過去には2002年大会に出場しているが、この時は日本と韓国が共同開催だったため予選免除。当時はオーストラリアもアジア連盟に加入する前で、その間隙を突いた形で出場したが、本大会ではグループリーグ3連敗と成す術なく敗退した。本戦出場は、その時の一度のみとなっている。

 

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