バイエルン移籍は「極めて低い」 アーセナル冨安の去就動向にドイツ紙が注目
アーセナルとの契約延長が最終段階か
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、イタリア1部ナポリなどへの移籍の噂が報じられていたが、アーセナルとの契約延長の交渉が最終段階に入ったとも言われている。ドイツ紙は、冨安に関心を持っていたと伝えられたドイツ1部バイエルン・ミュンヘンへの移籍は「極めて低くなった」と推測している。
冨安は今季公式戦20試合に出場。左右のサイドバック(SB)、時にはセンターバック(CB)としてプレーするなど最終ラインを幅広くカバーしてきた。守備での安定感に加え、今季は偽SBとして中盤に上がるプレーのクオリティーも向上し、ミケル・アルテタ監督からの信頼は厚い。ふくらはぎの怪我で12月の頭から6試合を欠場したが、2023年大晦日のフルハム戦(1-2)でピッチに復帰していた。
冨安に対しては、今冬にイタリア王者ナポリを含むイタリアのクラブへのレンタル移籍の可能性が伝えられていたものの、移籍市場のスペシャリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏は自身の公式X(旧ツイッター)で冨安の去就について「昇給も含めて新しい契約の交渉がファイナルステージに進んでいる。(合意に)近づいている」とレポートした。
「冨安は1月にアーセナルを離れることはない。彼はイタリアの複数クラブへの移籍が囁かれていたが、アーセナルのプランに100%含まれている」
一方、バイエルンは今冬の移籍市場でCB補強を目論んでおり、冨安もリストアップされていたとされる。アジアカップ参加による離脱の影響で断念する可能性が指摘されていたが、ドイツ地元紙「Oberhessische Presse」は、「バイエルンは守備のスペシャリストを探している。冨安健洋に関する噂は昨夏にすでにあった。日本人が再び浮上するのか?」と取り上げている。
「バイエルンだけが関心を示しているわけではない。イタリアのナポリも冨安に興味を持っていると言われている。アーセナルが今冬に冨安をレンタル移籍させるつもりだとさえ主張している。イタリアからの報道は少々驚きだ。これまでさまざまなメディアがアーセナルは冨安の移籍を許可しないと常に報じてきたからだ。移籍の専門家ファブリツィオ・ロマーノも、冨安の移籍を予想していない。たとえ放出が承認されたとしても、冨安がバイエルンに移籍する可能性は極めて低いと思われる。アジアカップに参加し、(韓国代表DF)キム・ミンジェや(モロッコ代表DF)ヌサイル・マズラウィと同様に、1月の数週間を欠場することになる」
冨安自身もアジアカップの1月開催を疑問視したとされるコメントが報じられたが、今冬の移籍市場で動きはあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)