青森山田エースへ「厳しく言った」 “ハーフタイムの檄”で発奮、自ら戒めハット達成「油断で疎かに…」【高校選手権】

の広島国際学院戦で米谷壮史がハットトリック【写真:徳原隆元】
の広島国際学院戦で米谷壮史がハットトリック【写真:徳原隆元】

広島国際学院(広島)に7-0で大勝、エースFW米谷壮史がハットトリックを達成

 第102回全国高校サッカー選手権は1月2日に首都圏4会場で3回戦の試合を行い、浦和駒場スタジアムの第2試合では3回優勝の強豪・青森山田(青森)が初出場の広島国際学院(広島)に7-0で大勝した。エースのFW米谷壮史はハットトリックを達成し、エースの面目躍如を果たした。

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 大会初戦となった12月31日の2回戦では、飯塚(福岡)を相手に米谷のゴールで何とか追い付いてPK戦の末に突破した。そのゴールが与えたものについて「自分の中で勢いがつき、流れに乗ってきていると思う」と話す米谷は前半12分、左サイドからのクロスを中央でコントロールして先制点を左足で決めた。アシストのMF川原良介とは「練習してきたポイントがある」として、「いいインパクトでサイドネットに向かって蹴ることができた」と、内容も伴ったゴールになった。

 しかし、その後は停滞した前半を過ごした。そして、ハーフタイムには正木昌宣監督から「このチームのエースは米谷なので、奮起をしてくれということで少し厳しく言った」という檄もあったという。米谷は「1点を取ったことでの油断で攻守の切り替えが疎かになっていたこと、クロスに対する入り方のところ」と、正木監督から指摘された部分を話す。

 すると後半、2点差のリードが広がった後の後半21分にコーナーキックのこぼれ球に反応して押し込むと、3分後には右からのボールに合わせてハットトリックを達成した。米谷は「ゴール前の1本中の1本と1年間やってきて、決めたことで勝てた試合も外して負けた試合もあった。自分が決めないと勝てないと思っていたので、そういうところを全国の試合でやれたのは大きい。そういう試合を増やして優勝までいきたい」と、エースの自覚を話した。

 これで大会でのゴール数も4得点に伸ばし、得点王争いでも市立船橋(千葉)の清水エスパルス内定FW郡司璃来と並んだ。青森山田が4回目の優勝を果たすには、米谷のさらなるゴール量産が欠かせない要素になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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