ナポリなどへの移籍の噂が報じられていた

　イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋はイタリア1部ナポリなどへの移籍の噂が報じられていたが、残留は確実なようだ。イタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は「契約延長交渉がファイナルステージに進んでいる」と新契約締結間近であることを報じた。

　冨安は今季公式戦20試合に出場。左右のサイドバック（SB）、時にはセンターバック（CB）としてプレーするなど最終ラインを幅広くカバーしてきた。守備での安定感に加え、今季は偽SBとして中盤に上がるプレーのクオリティーも向上し、ミケル・アルテタ監督からの信頼は厚い。ふくらはぎの怪我で12月の頭から6試合を欠場したが、2023年大晦日のフルハム戦でピッチに復帰していた。

　冨安に対しては、今冬にイタリア王者ナポリを含むイタリアのクラブへの期限付き移籍の可能性が伝えられていたものの、実際には他クラブの移籍ではなく、アーセナル残留に向けた交渉が進展しているようだ。移籍動向のスペシャリストであるロマーノ氏は自身の公式X（旧ツイッター）で冨安の去就について「昇給も含めて新しい契約の交渉がファイナルステージに進んでいる。（合意に）近づいている」とレポートしている。

「冨安は1月にアーセナルを離れることはない。彼はイタリアの複数クラブへの移籍が囁かれていたが、アーセナルのプランに100％含まれている」

　これを受けて、米スポーツ専門局「ESPN」も「冨安は将来に関する憶測に終止符を打とうとしている」と報じている。冨安との契約延長は、怪我人の多さに苦しめられているアーセナルにとって、これ以上ない嬉しいニュースと言えるはずだ。