途中投入されたMF堂安を起点としたプレーから田中碧が先制

　日本代表は1月1日、国立競技場でタイ代表と対戦。後半5分にMF田中碧（デュッセルドルフ）のゴールで先制に成功した。代表デビューの選手も多いなかで前半はタイの守備を崩しきれなかったが、途中投入されたMF堂安律（フライブルク）を起点としたプレーから田中が持ち味を生かしたゴールを決めた。

　日本は後半開始と同時に代表デビューの伊藤涼太郎とMF奥抜侃志に代えてMF中村敬斗と堂安を投入。2列目には伊東純也、堂安、中村が並び流動的にポジションを変えながら攻撃を仕掛けた。

　すると後半5分、左サイドに流れた堂安が左足のロングフィードを逆サイドへ展開。伊東のパスがDFに当たってこぼれ球を田中が拾い、右足で強烈なシュートを叩き込んだ。

　解説の元日本代表MF福西崇史氏は「いいタイミングで堂安から展開できたことによって、相手は下がりながらの守備になりました、そこで生まれたスペースにうまく田中が入ったことで得点が生まれましたね。相手に当たったのもありますけど、よく処理してゴールしましたね」と田中のゴールについてコメントした。

　新顔も多かった前半は攻撃が停滞していたなかでスペースをうまく使える場面がほとんどなかったが、堂安投入によって田中が本来の持ち味を発揮し、2024年の日本代表初ゴールへとつながった。