インハイ王者・明秀日立「狙いどおり」の白星 10番が途中出場で躍動…「我々の強み」と指揮官【高校選手権】

明秀日立の萬場努監督が初戦を振り返った(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
明秀日立の萬場努監督が初戦を振り返った(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

1回戦で徳島市立(徳島)に2-0勝利、2回戦で東海大仰星(大阪)と対戦

 インターハイ王者として第102回全国高校サッカー選手権大会の1回戦に臨んだ明秀日立(茨城)は、苦しみながらも12月29日の1回戦で徳島市立(徳島)に2-0で勝利して2回戦進出を果たした。

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 試合後、明秀日立の萬場努監督は「間違いなく、運はあったと思います。やられていてもおかしくない場面はいっぱいあったので」と、前半から相手に決定機を作られる回数の多かった80分間を振り返った。そして、「今日はもう、見ている人が前半はつまらないと思っても、事故が起きないようにすることが大事だって思っていました」と、先制点を許さないことをポイントに挙げていたことを明かした。

 試合を動かしたのは途中出場した10番だった。後半12分にピッチに送り出されたFW根岸隼は、それから4分後、MF益子峻輔が左足で放ったシュートがクロスバーを叩くと、そのこぼれ球にいち早く反応。ヘッドでボールをゴールへと押し込んだ。

 インターハイ1回戦の静岡学園戦、同3回戦の青森山田戦でも決勝ゴールを挙げていた根岸について、指揮官は「彼にはインターハイの静岡学園戦から、全精力を得点に傾けてほしいということは伝えています。県予選の決勝でもゴールを挙げましたし、今日も大事なところで点を取るのが彼の特徴なので、なるべく余計なことをそぎ落として、点を取るところにコミットしてほしいと話をしていました」と語った。

「本当に狙いどおり。竹花(龍生)と根岸があの時間帯からいけるというのは、我々の強みであるので。彼の力があったからこそですが、チームとしては本当にありがたいと思っています」と続け、4-0で勝利した県大会決勝の霞ケ浦戦に続き、途中出場から短い時間でゴールを決めたストライカーの活躍に目を細めた。

 今年のチームの長所について、「今年の強みは総合力だと思っているんで。誰がどう出ても活躍してくれる。もともと試合に出場していた阿部(巧実)も、どこかのポイントでまた活躍してくれると思っているので、いろんな選手を使って、うまくゲームを進めていきたいなと思います」と、萬場監督は期待を寄せる。

 この後の試合の結果、明秀日立は2回戦で東海大仰星(大阪)と対戦することになった。対戦相手が決まる前に萬場監督は「どちらが来ても、明秀日立もうまくなったなと思ってもらえるような試合にしたいなと思います。フィジカルでやり合うことは当然ですが、明秀日立も意識してうまさを磨いていることが伝わるような試合ができれば、良いゲームをしてモノにできると思います」と、夏に続く全国制覇に向けて2回戦突破への自信を見せた。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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