帝京大可児2年生エース、得点王候補に名乗り 今年度公式戦で驚異の60G超「有名な相手ともやりたい」【高校選手権】

帝京大可児がエースの同点弾から逆転勝利【写真:徳原隆元】
帝京大可児がエースの同点弾から逆転勝利【写真:徳原隆元】

2年生エースFW加藤隆成が柳ヶ浦(大分)戦で同点弾 2-1逆転勝ちに貢献

 第102回全国高校サッカー選手権は12月29日に首都圏8会場で1回戦の試合を行い、浦和駒場スタジアムの第2試合では帝京大可児(岐阜)が柳ヶ浦(大分)に2-1で逆転勝ちした。同点ゴールを決めた帝京大可児の2年生エースFW加藤隆成は、今年度の公式戦で60ゴール以上している得点力を武器に全国で名を上げようとしている。

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 前半に先制点を許す展開になった帝京大可児だが、後半9分にゴール前の狭いスペースをショートパスと巧みなワンタッチコントロールで加藤が割り、そのまま左足シュートで同点ゴールを決めた。ボールを受ける直前から「スペースがあったので縦に抜けて左足で振り抜くと決めていた」と、迷いなく相手守備ブロックの間を割った。その後、チームは後半21分にMF松井空音が右足で狭いコースにコントロールされたシュートを決めて勝利をものにした。

 今年度は岐阜県リーグに所属の帝京大可児は、やや力の差がある相手との試合が多くなった。それでも、加藤は出場16試合で40ゴールという爆発的な得点力を発揮。5試合を勝ち抜いて全国出場を決めた岐阜県予選でも21ゴールを奪った。それだけでも合計61ゴール。単純な比較は難しいが、「チャンスを多くもらいながら決定力を磨いてきた」と自身が話す要素はあるだろう。ゴールを奪う習慣を得て、さまざまなシュートパターンで得点を奪った経験が役に立つ場面は間違いなくある。

「シュートは自分の感覚で打っている」という加藤だが、現在世界トップクラスのストライカーであるマンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドを見て「動き出しや裏抜け、膨らみながらボールを受けるところ」を参考にしているという。

 そして、野心は全国にその名を轟かせることだ。自身は「上に行けば行くほど、見てもらえる。もっと有名な相手ともやっていきたい」と話し、場内インタビューで聞かれた次の試合の目標については「ハットトリック、頑張ります」と宣言していた。

 静岡学園(静岡)の川崎フロンターレ内定のFW神田奏真や、市立船橋(千葉)の清水エスパルス内定FW郡司璃来といった得点王候補がいるなか、野心に溢れたストライカーがゴール数を伸ばしていけるか注目だ。

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