静岡学園、6発圧勝スタートも「満足してない」 川口監督が辛口評価「内容的にミス多い」【高校選手権】

静岡学園の川口修監督【写真:Getty Images】
静岡学園の川口修監督【写真:Getty Images】

高校選手権1回戦で明徳義塾(高知)に6-0で快勝

 第102回全国高校サッカー選手権は12月29日に首都圏8会場で1回戦の試合を行い、浦和駒場スタジアムでは静岡学園(静岡)が明徳義塾(高知)に6-0で快勝した。静岡学園の川口修監督は、前半3分の先制点を「あんなに早く取れると思っていなかった。あの1点が良かった」と話した。

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 2年ぶり14回目の出場となった静岡学園は、両校優勝1回を含む2回の優勝経験を持つ。主将のGK中村圭佑が東京ヴェルディ、MF高田優が徳島ヴォルティス、FW神田奏真が川崎フロンターレに内定と注目校の1つだ。立ち上がりから勢い良く敵陣に攻め込んだ静岡学園は前半3分、セットプレーの2次攻撃からMF志賀小政が中央にクロスを入れると、攻撃参加していたDF大村海心が押し込んで先制ゴールを奪った。

 川口監督は「初戦、緊張していて、入りから仕掛けようと。あんなに早く取れると思っていなかった。あの1点が良かった」と、いかに優勝候補と呼ばれるような伝統校でも初戦の難しさや緊張感を緩和する1点の大きさがあったと話す。その後は前半16分に追加点を奪った静岡学園だが、一方で指揮官は「前へ、前へが強すぎて。相手を見ながらショートパスをつないでいきたかったが、急ぎ過ぎていた」と、内容的な部分では本来のものが出せなかったと振り返った。

 それでも後半に落ち着きを取り戻すと、前半以上に敵陣でゲームを進める時間を長くして4点を追加。神田が右からのクロスで2得点し、高田も試合終了間際に直接フリーキックを蹴り込んだ。「内容的にはミスが多く、満足していない。チャンスで決めるところのクオリティーもまだまだで、いい課題が出た」と話した川口監督だが、エースの2得点については「決める力はあるので、いいボールが上がるかどうか」と信頼感も示していた。

 第98回大会で単独優勝して以来4大会ぶりの頂点を目指すが、1回戦からの登場だけに優勝までは6試合を勝ち抜かなければいけない。試合日程が必ず中1日を確保する形に改革されているが、それでも川口監督は「疲労との戦いにもなってくる。次の試合は何人か新しい選手を入れるかもしれない」と話した。

 31日の2回戦では28日の開幕戦を制した広島国際学院(広島)と戦うだけに、相手は1日休養が多い。また、ベスト4までのトーナメント表には青森山田(青森)や昌平(埼玉)といった強豪校も入っているだけに、良い状態を作りながら勝ち進むことができるのかもカギになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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