リバプール主将が「侮辱行為で告発される可能性」 疑惑のノーハンド判定、主審へのジェスチャーに英紙注目

リバプールのフィルジル・ファン・ダイク【写真:ロイター】
リバプールのフィルジル・ファン・ダイク【写真:ロイター】

ウーデゴールの“ハンド疑惑”に波紋

 イングランド1部リバプールは現地時間12月23日、プレミアリーグ第18節でアーセナルと対戦し1-1と引き分けた。首位の座を争う天王山となったなか、前半20分にMFマルティン・ウーデゴールのハンド疑惑が波紋を呼んでいるが、試合を担当した主審に対しDFフィルジル・ファン・ダイクが見せたジェスチャーに英紙が注目している。

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 2位リバプールが1位アーセナルをホームに迎え撃ったなか、前半4分に先制を許す展開となったが同29分にFWモハメド・サラーが同点弾を奪った。後半も一進一退の展開となったが、互いにネットを揺らすことなく試合は1-1で終了。リバプールにとっては無類の強さを誇る本拠地アンフィールドで首位浮上を逃す痛恨のドローとなった。

 そんななか、前半20分に起きた場面が波紋を呼んでいる。リバプールのセットプレーの流れから、ペナルティーエリア内でサラーがボールを収めた際、対峙していたウーデゴールを抜き去ろうとすると、ウーデゴールが左手でボールを叩き落としたことでビッグチャンスを阻む形となった。リバプールの選手たちは主審にアピールするも、ハンドの判定は取られずに試合は続行された。

 1-1で試合が終わったこともあり、結果的にこのハンド疑惑のシーンが試合の行方を左右する重要な局面となったなか、試合後にPGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)は「ウーデゴールの腕はボールではなく身体に向かって動いているため、明白なミスではない。ウーデゴールの腕とボールが接触したことを確認したが、身体のバランスを取るために腕が身体に向かって動いたので、ハンドの違反とは見なさなかった」と見解を表明していた。

 一方で、ボールを手で叩き落としたボディーアクションは不自然だったという声も多く、大きな物議を醸している状況にあるが、英紙「デイリー・ミラー」は主将ファン・ダイクのジェスチャーに注目。ウーデゴールのハンド疑惑の場面でPKを与えなかった主審の判断に対し、ファン・ダイクは、酒のグラスを持つ所作を見せていた。記事では「ファン・ダイクは『酒を飲んでいるのか?』と尋ねていたようだ。グラスを持つ真似をしたファン・ダイクの発言が見逃され、自身への処罰を免れたことは幸運と言えるかもしれない」と取り上げている。

 それでも「FAがファン・ダイクの振る舞いを違反と判断した際、侮辱行為で告発される可能性もある。リバプールのキャプテンが苦境に立たされるかどうかは、今後の数日間で分かるだろう」と指摘。リバプールにとっては、ハンドでPKを獲得できなかったうえに、ファン・ダイクに処分が下されるとなると、踏んだり蹴ったりの結末となるかもしれない。

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