元日本代表MF乾貴士、J2清水残留へ「やり返せるチャンスをいただいた」 クラブが契約更新を発表

契約を更新した清水の乾貴士【写真:徳原隆元】
契約を更新した清水の乾貴士【写真:徳原隆元】

リリースで発表

 J2清水エスパルスは12月24日、MF乾貴士と契約を更新したことを発表した。

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 乾は今シーズンのJ2リーグ戦で32試合に出場し、10得点10アシストを記録。チームは最終節で自動昇格圏の2位から4位に落ち、J1昇格プレーオフ決勝でも年間3位の東京ヴェルディと1-1で引き分けて1年でのJ1復帰を逃す結果となったが、乾個人はシーズンを通して高いパフォーマンスを見せ続けた。

 2022年の夏に清水に加入した乾は、このシーズンにクラブがJ2に降格したものの契約を延長。セレッソ大阪に在籍していた2009シーズン以来となるJ2でプレーすることになった。この2009シーズン、MF香川真司とともにJ2を席巻した乾はキャリアハイとなる20ゴールを記録したが、今季のリーグ戦10得点は、この時に次ぐキャリア2位の好成績。 12月7日に行われた「J2アウォーズ」ではベストイレブンに選出されるだけでなく、最優秀ゴールも受賞。7月9日に第25節・大分トリニータ戦の後半18分に決めたハーフウェーライン付近からドリブルを仕掛け、ペナルティーアーク手前から右足を振り抜いて決めた一撃が選出された。

 リーグの公式スタッツによると、アシスト数10はリーグトップであり、1試合平均チャンスクリエイト数は2.6もリーグ4位の成績。さらに1試合平均敵陣パス数31.1もリーグ5位と、よりプレッシャーのかかる相手陣内で特筆すべき数字を残した。

 また、J1決勝プレーオフ決勝の前半13分に見せた中盤での相手をかわしてから、守備のわずかな間を通すようなサイドチェンジなど、攻撃を組み立てることもできる。ベテランの域に入ったことでフィジカル的な衰えはあるかもしれないが、持ち合わせている技術と豊富な経験は特筆に値する。さらにロシア・ワールドカップでも見せた大舞台での強さは不変であり、間違いなくJ1のクラブでもプレーできるだろうとされていた。

 乾自身は、J1昇格プレーオフ決勝で敗れたあとに自身の契約状況について「まずオレは契約がないので。今年までで、何の契約の話もないので。そこは、まだ何も考えていないです」とコメントしていた。そのなかで、清水と契約更新を発表。乾はクラブを通して動画でコメントを寄せ、「来シーズンも清水エスパルスで戦わせていただきます。今年は自分自身も悔しい思いをしたし、みなさんも同じ思いだと思う。それは本当に申し訳ないと思っています。ただ自分はやり返せるチャンスをいただいたので、みなさんと一緒に目標を達成するために頑張っていきたい。来シーズンも応援よろしくお願いします」と誓った。

 残留して、来季こそJ1昇格へ向けて突き進む覚悟だ。

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