ACL初出場・16強入りは「J2クラブの奇跡」 甲府の“在り方”に韓国紙注目「地域密着の代名詞」

J2クラブ勢としては初の16強入りを果たした甲府【写真:徳原隆元】
J2クラブ勢としては初の16強入りを果たした甲府【写真:徳原隆元】

地域密着で地道に成功と海外評価

 ヴァンフォーレ甲府は、12月12日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第6節でタイリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドを3-2で破り、グループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。J2クラブ勢としては初の16強入りを果たして海外メディアでも取り上げられたなか、韓国紙が「地域密着の代名詞」とスポットライトを当てている。

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 初挑戦のACLで、グループH首位に立った甲府は、決勝トーナメント進出を懸けた最終節では、10月のホームゲームで勝利したブリーラムとのアウェーゲームになった。

 甲府は前半だけで3点のリードを奪取。後半に2点を返される苦しいゲームになったものの、1点差の勝利を収めた。メルボルンと浙江FC(中国)の試合が1-1の引き分けで終了したため、勝ち点11の甲府がグループ首位で通過を決め、J2勢として初のグループステージ突破を果たした。

 韓国紙「朝鮮日報」は、「ヴァンフォーレ甲府は地域密着の代名詞」と見出しを打って取り上げている。

「『2部クラブの奇跡』を成し遂げた甲府は黒字経営で有名な球団だ。深刻な財政難に陥っていた2001年、筆頭株主の山日YBSグループから社長に海野一幸氏が就任し、地域の小商工人を攻略。ユニフォームはもちろん、両チームのベンチやボールボーイ用椅子、担架、走り幅跳び用の砂場にも広告を付けて収益を創り出した。甲府はJリーグで昇格と降格を繰り返す間も毎年600回以上地道に地域密着活動に乗り出した結果、後援(サポート)が相次ぎ、2001年から18年連続黒字を達成することができた。コロナ禍で困難を経験したが、昨年の天皇杯優勝もあって集客や商品販売などが増え、15億6300万円の営業収益で最近2年連続黒字を記録した」

 ACL初出場、J2クラブ初のACL16強進出は、海外でも注目されているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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