「信じられない」 C・ロナウドが驚きの“PK撤回申告”…ACLの紳士的振る舞いに海外喝采「興味深い出来事」

クリスティアーノ・ロナウドがPK撤回申告?【写真:徳原隆元】
クリスティアーノ・ロナウドがPK撤回申告?【写真:徳原隆元】

ロナウドが前半2分に獲得したPKに自ら取り消しを申し立て

 サウジアラビア1部アル・ナスルに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節ペルセポリス戦に先発出場。ホームで0-0と勝利は逃した一方、開始早々の前半2分に獲得したPKの取り消しを自ら申し立てる振る舞いを見せ、スペインからも称賛の言葉が送られている。

 今季のACLで開幕から4連勝で首位を走るアル・ナスルはグループ2位のイラン1部ペルセポリスをホームに迎え撃ったなか、開始早々の前半2分に試合が動く。ペナルティーエリア内に侵入したロナウドが相手DFに倒されると、主審は迷わず笛を吹き、PKを獲得した。しかし、立ち上がったロナウドは主審に対して、人差し指を揺らしながら「ノー・ペン」とPKの撤回を申し出た。これを受け、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認が施され、正式にPKは取り消されることとなった。

 試合は0-0で終了することになったが、レアル・マドリード在籍時に過ごしたスペインでもロナウドのジェスチャーに称賛が沸き起こっている。スペイン紙「マルカ」は「ロナウドによる最も謙虚なジェスチャー。エリア内で倒され、PKが与えられたが、主審にPKではないと告げた」と見出しを打ち、自らPKの取り消しを申し立てる行為に「前例なき振る舞いだった」と、ロナウドが見せた初めての一面だったと指摘している。

 また、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」も「ロナウドの信じられないジェスチャー。自身に有利なPKを無効にするよう求めた!」と大々的に取り上げ、「本当に興味深い出来事だった。ポルトガル人ストライカーはチームに有利となるPKが与えられたが、実に高貴な振る舞いを示した」と惜しみない称賛を送っていた。

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