ナポリ戦で快勝を収めたインザーギ監督がチームの勝利を強調 「称賛に値しない選手はいない」

勝負を分けたポジショニング

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、14日のナポリ戦で2-0と快勝を収めた後、日本代表FW本田圭佑ら両翼のポジショニングが勝敗を分けたと分析した。
 ホームでリーグ第3節以降、負けなしだった強敵ナポリを撃破した。インザーギ監督には先発フル出場した本田についての質問がメディアから浴びせられた。
「ホンダは素晴らしかったが、どう思う?」
 攻守に奮闘しながらも、8試合連続でゴールから遠ざかっている背番号「10」について、指揮官は静かに言葉をつないだ。
「今夜は特定の名前を出すのは、難しい試合だった。チームが団結し、違うアプローチでゲームを進めるように指示した。2人のウイングには広がるより、むしろ1トップとの距離を狭めて、ボランチを苦しめようとした。そうして1点目は決まった。試合前には4-3-3システムで、ベストメンバーで行くと言った。称賛に値しない選手はいない」
 右ウイングの本田と左ウイングのジャコモ・ボナベントゥーラのポジションをタッチライン際ではなく、相手のボランチに圧力をかけやすい、やや中央への位置取りに変えた。これが奏功したとインザーギ監督は主張した。
 前半6分にはイタリア代表MFリカルド・モントリーボとボナベントゥーラの連係から、元フランス代表FWジェレミー・メネズが突進。巧みなステップでDFの間をすり抜けると、左足で先制点を決めた。これが決勝点となった。
 主将のモントリーボが腓骨(ひこつ)骨折から本格復帰したことで、これまで本田中心だったセットプレーのキッカーの役割に変化が生まれている。
 取材陣からは「FK、CKは誰が蹴るか、本田かモントリーボかで、少し混乱があったのではないか?」という質問が飛ぶ。
 指揮官はそれに「ノー」と言い放ち、「それは彼ら2人が決めること。こちら側がモントリーボなら、逆サイドは本田ということにしている。はっきりしている。モントリーボはキャプテンで重要な選手」と説明した。

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