浦和主力組から惜しむ声 退任スコルジャ監督“ホーム最後の指揮”に「相性はものすごく良かった」「言葉数は多くないけど…」

マチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
マチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

福岡戦で埼玉スタジアムでの最後の指揮を執ったスコルジャ監督、選手らがコメント

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、今季限りでの退任が発表されている。11月25日、J1リーグ戦のホーム最終戦となった第33節のアビスパ福岡戦で、埼玉スタジアムでの最後の指揮を執った。試合後には主力選手からも退団を惜しむ声があった。

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 スコルジャ監督はポーランドリーグで4回優勝の実績を持ち、今季の浦和へ就任。秋春制への過渡期で決勝のみ今年の春だったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で、サウジアラビアの強豪アル・ヒラルに2戦合計方式で勝利し、浦和を3度目のアジア王者に導いた。しかし、今週に入って今季限りでの退任が発表されていた。

 今季のACLで前の浦項スティーラーズ(韓国)戦で退席処分となったスコルジャ監督には、アジアサッカー連盟(AFC)から4試合のベンチ入り停止処分が下った。12月のクラブ・ワールドカップ(W杯)はサウジアラビア開催のため、この福岡戦が埼玉スタジアムで指揮を執る最後の機会だった。しかし2-3で敗戦し、試合後のセレモニーではサポーターへの思いを伝えたものの、記者会見では「今シーズンここまでハードワークしてきたが、このホーム最終節でそれを取りこぼしてしまい悲しい気持ちだ」と話した。

 その監督退任についてDFアレクサンダー・ショルツは「残ってもらえたらという希望はあった。素晴らしい仕事をしたと思う。このクラブを、1つ上の段階に運んでくれた。たった1年のみです。もし彼が2、3年残っていたら、もっと上に行けたのかもしれません。ただし、これが現実なので前を向いていかないといけない。まずはシーズンを良い形で終える必要がある。彼の成功を祈ります。僕らはマチェイ監督とベストを尽くした。次は新しい監督とベストを尽くします。浦和とマチェイ監督との相性は、ものすごく良かったと思う。かなりハマっていたと思う」と話した。

 退任の理由は家族との時間を優先したいというものだった。シーズン途中加入で夏以降はレギュラーでプレーしたFWホセ・カンテは「彼の決断はリスペクトしないといけない。悲しむような気持ちではない。みんなプライベートがあるし、判断もする。いずれにしても、いいシーズンだった。僕にとってもチームにとっても良い監督。これからも成功を祈りたい」と話している。

 今季、京都サンガF.C.への期限付き移籍から復帰したDF荻原拓也は「もう一度、一緒に仕事をさせてもらいたいと感じる監督だった。チーム全体をマネジメントして、チーム、クラブ、選手のことを長い時間考えてくれた。言葉数は多くないけど、そこに付いていく形で、いい形で過ごせた」とシーズンについて話した。

 惜しまれつつ退任するスコルジャ監督だが、今季はリーグ最終戦の北海道コンサドーレ札幌戦に加え、ACLが2試合、クラブW杯が1試合もしくは3試合ある。浦和でのキャリアは1年間となったが、有終の美を飾る姿が期待される。

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