シリア戦中継問題、JFA田嶋会長が陳謝「申し訳ない」 放送権の高騰に異論「相場まで崩れていく」

田嶋会長が放映権について言及【写真:徳原隆元】
田嶋会長が放映権について言及【写真:徳原隆元】

日本対シリア戦、テレビ中継なしとなった事態に改めて言及

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は現地時間11月21日、2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシリア対日本戦後、テレビ中継なしとなった事態に改めて言及。放送権を吊り上げようとする手法に「もう少しAFCも考えていかなくてはいけない」と語った。

 サウジアラビアのジッタで行われたシリア対日本の一戦は、高額な放送権料が設定された影響により、最終的に日本国内向けの中継はなしに。現地からの報道によれば、この試合の放送権を持つUAE(アラブ首長国連邦)の代理店と日本側との交渉が合意直前で決裂したとされている。

 シリア戦後、JFAの田嶋会長は改めてこの問題に言及。「経緯は何度も話しているが、権利は相手の協会にあり、エージェントが日本の価格をどんどん吊り上げようとしたのは事実と私は聞いている。放送できなかったのはすごく申し訳ない気持ちはある」と、日本のファンに向けて詫びた。

 一方、「無理してお金を吊り上げるようなことをやっていったら放映権の相場まで崩れていくのが良いと思わない。今回、シリアの協会はゼロになった。PPVでどれくらいは分からないが。もう少しAFC(アジアサッカー連盟)も考えていかなくてはいけないのではないか」と、法外な値段を設定する手法に改めて異を唱えていた。

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