サウジアラビアはどんな国? 今後はクラブW杯、アジア杯、W杯が開催…厳格なイスラム国家の“現状”【現地発】

日本がトレーニングしたアル・アハリの練習場【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本がトレーニングしたアル・アハリの練習場【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

日本代表がシリア戦に臨む地

日本代表は11月19日、サウジアラビア・ジッダで北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア戦に臨む。シリアの情勢不安から中立地であるサウジアラビア・ジッダでの開催が決定。これからクラブW杯、2027年アジアカップ、2034年W杯の開催地となるサウジアラビアはどのような国なのか。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

   ◇   ◇   ◇

 2019年、厳格なイスラム国家のサウジアラビアで観光ビザが解禁された。これを機に外国人女性は「アバヤ」という体を覆う黒い布の着用義務化がなくなった。もちろん過度な露出は控えなければならないが、女性ひとりでも問題なく入国でき、以前は断られることもあったというタクシーにも乗ることができた。

 まずジッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港に到着すると、まず大きなクラブW杯の看板が出迎える。サッカー熱の高まりを感じつつ、スムーズに税関も通ることができた。

 女性は肩や膝を出すことは避けなければならないが、服装も特に強い制限を感じることはなかった。現地では陽気でフレンドリーな性格の人が多い。気さくに話しかけてくれ、日本車が人気なこともあって何度も「ジャパニーズ、アリガトウ!」と伝えられた。

 車文化で歩いている人はほとんど見かけない。いわゆる“白タク”も多く、歩いているとかなり車の中から声を掛けられる。タクシー配車アプリは発達しており、特に不便を感じることはないだろう。

 観光は発展途上だが、世界最大といわれる「キング・ファハドの噴水」や旧市街地、海岸沿いはリゾート感もあり綺麗な街並みとなっている。公園でボールを蹴る少年たちもおり、サッカー人気も高まっているのだろう。

 何より数年前まで「厳格」というイメージが強かったサウジアラビアだが、かなり緩和されているのか、外国人の女性でも過ごしやすい国となっているというのが大きな印象だ。もちろんひとり歩きは気を付けなければならないが、それはどの国でも同じだろう。

 クリスティアーノ・ロナウドやネイマールも過ごす国。アジアサッカーには欠かせない国となっていくサウジアラビアはかつての姿を少しずつ変えているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング