U-22日本代表が強豪アルゼンチンに打ち合い勝ち 佐藤恵允、福田師王ら計5ゴールを奪取

日本はアルゼンチン相手に勝利【写真:徳原隆元】
日本はアルゼンチン相手に勝利【写真:徳原隆元】

一度は逆転を許すも後半一気に4ゴール

 来年のパリ五輪を目指す世代のU-22日本代表は11月18日、U-22アルゼンチン代表と国際親善試合を行い、点の取り合いになったゲームを5-2で制して勝利した。

 現役時代にスペインの名門FCバルセロナらなどでプレーしたハビエル・マスチェラーノ氏が監督を務める強豪アルゼンチンを迎えた一戦は、一進一退の立ち上がりになったが前半18分、MF松木玖生からの縦パスを受けたMF佐藤恵允が中央へドリブルで持ち出すとニアサイドへ右足シュートを蹴り込んで1-0の先制ゴールを奪った。今夏に明治大学からドイツの名門ブレーメンのU-23チームに加入した佐藤は、その力強いプレーを発揮した。

 しかし日本は4分後、自陣でのミスを起点に背後のスペースへスルーパスを出され、FWパブロ・ソラリにGK藤田和輝との1対1を決められた同点に追いつかれてしまった。

 徐々に攻撃回数を増やした日本は前半29分には中央でつないだあとに左サイドでフリーになった佐藤へラストパス。GKと1対1の決定機だったが、佐藤のシュートは相手GKに阻まれてしまった。前半31分には波状攻撃から佐藤が左サイドから入れたクロスに松木がジャンピングボレーを放ったが、叩きつけたシュートはゴールカバーに戻った相手DFにブロックされた。

 そうしたなかで前半終了間際に、左サイドのスペースでボールを受けてクロスを上げようとした佐藤が相手との接触で足を痛め、MF松村優太と交代に。スコアは1-1のままハーフタイムを迎えた。さらに後半開始へ向け、松木からMF山本理仁への交代も実施された。

 後半の先手を取ったのはアルゼンチンだった。後半5分、ゴール正面でのフリーキックを背番号「10」のFWティアゴ・アルマダがリラックスした右足の振りで狙うと、壁の上をふわりと越えてゴール右上の絶妙なコースに吸い込まれた。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーの一撃で日本は1-2とビハインドを背負った。

 そうしたなかでも徐々にペースを奪い直した日本は後半21分、相手の間で上手くボールを受けたMF鈴木唯人が前を向くと、左足シュートをゴール右の際どいコースに流し込んで同点ゴールを奪った。さらに後半30分、左からの攻撃で松村が上げたファーサイドへのクロスをDF半田陸が受けると、中央の鈴木へラストパス。フリーの鈴木が難なく流し込んで3-2と逆転に成功した。

 両者とも来年にパリ五輪へ向けた大陸内での最終予選を控える。ボール際の激しさなど強度の高いゲームになったが日本は後半36分、ゴール正面から松村が左足で巻き込むようなシュートを決めて4-2とすると、後半42分には途中出場のFW福田師王が背後に抜け出してシュートを決め、5-2とリードを広げて締めくくった。

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