浦和GK西川周作「まだ何かが懸かっている試合が続く」 リーグ優勝逃した悔しさ…さらなる成長へ

浦和の西川周作【写真:徳原隆元】
浦和の西川周作【写真:徳原隆元】

「やっている自分も充実している」

 浦和レッズは11月15日に公開トレーニングを実施。12日のヴィッセル神戸戦に敗れてリーグ優勝の可能性がなくなってしまったが、久々に優勝争いに加わったシーズンについてGK西川周作は「充実している」と話した。

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 浦和は引き分け以下で優勝の可能性がなくなる状況のなかホームで迎えた神戸戦、0-1のビハインドから後半アディショナルタイムに追い付くも、サイドからのフリーキックに西川が攻撃参加するもカウンターを受け決勝ゴールを奪われ1-2で敗れた。この判断がマチェイ・スコルジャ監督の要求と違い試合後にも話題になったが、改めてスコルジャ監督と会話したという西川は「監督室の扉をいつも開けてくれている。しっかり意思疎通をして次のゲームに向けて頑張ろう」という、大きなところでの主旨を話した。

 浦和が残り3試合までリーグ優勝の可能性を残していたのは、2ステージ制の時期を除くと2014年以来。これは西川がサンフレッチェ広島から移籍加入した初年度に当たる。2ステージ制が終わった後の17年からは、カップ戦では何度も決勝戦に残ってきたがリーグ戦では中位、最終節までJ1残留が決まっていないシーズンもあった。

 それだけに今季の戦いについて西川は「やっている自分も充実しているし、確かに移籍してきた年、そんな前かというくらい久しく浦和レッズが優勝争いから遠ざかっていたけど、優勝を期待されている大きなクラブ。去年の上積みがあっての今年だと思うので充実しているし、それを来年どう生かすかをクラブとしても選手としてもやっていかないと。試合もたくさんあって楽しいですね」と笑顔を浮かべた。

 チームのメンバーが多く入れ替わり、その14年を知るのはFW興梠慎三とMF関根貴大のみ。ほとんどの選手に優勝争いの経験がなかった。それだけに西川は「若い選手がこの試合数を経験して、分からないけど何年か後に何も大会が残っていない時なんかは物足りなく感じると思う。今ある状況を幸せに思わないといけない」として、「僕はどちらも、カップ戦で早く負けてしまって終盤戦がリーグ戦だけになるシーズンも経験して、気温が低くなるのと同時に寂しさを感じ、クラブを去る人も出て嫌な時期に感じることもあるけど、今年はまだ何かが懸かっている試合が続く。楽しみの方が多いシーズンですね」と、実感のこもった言葉を残した。

 浦和はリーグ戦で3位を守ることに切り替え、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)とクラブ・ワールドカップ(W杯)の戦いも残す。今季は過密日程にも苦しんだがそれは成績を残したからこその部分もある。リーグ戦の優勝争いと悔しさを経験した選手たちがどう成長するかも浦和にとって期待したいことの1つになる。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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