U-17日本代表、難敵下しW杯白星スタート 森山監督は安堵「本当に苦しい苦しいゲーム」

森山佳郎は「いやー、本当に苦しい苦しいゲームで」と安堵の言葉【写真:Getty Images】
森山佳郎は「いやー、本当に苦しい苦しいゲームで」と安堵の言葉【写真:Getty Images】

途中出場の高岡伶颯が決勝弾、ポーランドを1-0撃破

 U-17日本代表は11月11日にインドネシア開催のU-17ワールドカップ(W杯)で大会初戦のポーランド戦に臨み、途中出場のFW高岡伶颯が強烈な一撃を決めて1-0の勝利を収めた。森山佳郎監督は「いやー、本当に苦しい苦しいゲームで」と安堵の言葉を残した。

 若き才能が世界デビューを果たす今大会は、新型コロナウイルスの影響で2021年大会が中止されたため4年ぶりの開催。日本はこの世代のアジア王者に輝いて臨んだ。前半は両チームともに前後に間延びした感のある時間帯も長く、日本がピンチを迎える場面もあった。森山監督は「前半途中から全くボールを持てずに守備一辺倒で、ボールを持ったらもらう動きができないほど疲弊していた」と振り返る。

 それでも0-0で折り返すと後半はペースを握った。指揮官が「立て直して自分たちがボールを持つ時間を長くすることで相手の足が止まった」と表現する良い形に持ち込んだがスコアは動かず。後半24分には豪雨で約15分間の中断となった。しかし、ここで森山監督が「今日もこういうことがあるという話をしたところ。アジアカップでも2回、豪雨で中断があった。それに左右されずに集中を保ってできた」と振り返ったようにチームのリズムは崩れなかった。

 そして、このタイミングでJ2ロアッソ熊本でデビューしているFW道脇豊とFW高岡伶颯を送り込んだ。すると後半32分、ゴール前に押し込んだ状態を続けていた日本は道脇のポストプレーから高岡がボールを受けると、ゴール正面から左足を強振。伸び上がっていくようなシュートがゴールネットに突き刺さり、途中出場のコンビにより日本が待望の決勝点。指揮官も「交代選手が決めてくれて良かった」と笑顔だった。

 殊勲の高岡は「アジアカップから途中交代が多くて、W杯はスタートから出たい気持ちがあったけど、アジアカップと似た光景で出たらやってやろうとわくわくした気持ちだった。(森山監督から)決めてこい、お前がやるしかないと言われていたので、自信を持ってグラウンドに入った」と喜びの言葉を残した。

 次戦は南米予選を3位通過のアルゼンチンと対戦する。A代表は昨年のカタールW杯を制している世界的な強豪だけに、森山監督は「FIFAランキング1位のアルゼンチンを何とか叩き潰したい」と強い意気込みを語った。

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