浦和スコルジャ監督、逆転優勝へ「可能性も残っている」 過密日程&離脱多数も“ホームの利”主張「5万人以上が駆けつけてくれる」

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

首位の神戸と12日に対戦する

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は11月10日に定例のオンライン会見を実施。J1首位のヴィッセル神戸と12日に対戦するゲームに厳しい日程で臨むが、「わずかかもしれないがタイトルの可能性も残っている。それが残っている限りは、そこに向かっていきたい」と話した。

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 浦和は4日にルヴァンカップ(杯)決勝でアビスパ福岡に敗れ、その気持ちを立て直す間もなく8日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の韓国遠征で浦項スティーラースと対戦。前半に先制するも後半に追い付かれると、DF明本考浩の退場もあり最後はアディショナルタイムに決勝点を奪われた。

 スコルジャ監督は「特に前半は良いスタイル、戦い方を見せられたと思う。決勝での敗戦の後だったけれども、選手たちはチームスピリットも見せられたし、高いモチベーションで戦った」と、選手たちを称えた。

 一方で、明本退場後のゲーム運びは難しい判断になったことを垣間見せ、「勝ち点1が十分なのかどうかが分からなかったので、勝ち点3を狙って戦った。だから興梠慎三も投入した。現在のルールではこの試合が勝ち点1だった場合に十分ではないと判断した」と、ACLのグループステージが拡大され、グループ2位の場合は東地区で5つの2位チームの中で上位3チームに入らないと突破できないレギュレーションが影響を与えたとしている。

 そのゲームを終え、「勝ち点を取りこぼし選手を失い、選手の体力ゲージも試合後はゼロになったと思う」と話すスコルジャ監督だが、首位の神戸を勝ち点8差で追う立場で残り3試合の時点で迎える直接対決だけに「非常に重要な試合。首位との対戦であり、わずかかもしれないがタイトルの可能性も残っている。それが残っている限りは、そこに向かっていきたい」と話す。

 しかしながら、過密日程の影響は大きい。主将のDF酒井宏樹は右膝の手術で離脱し、明本はリーグ戦がこのタイミングで累積警告の出場停止。MF大久保智明やMF関根貴大、DFアレクサンダー・ショルツといった浦項戦を欠場したメンバーが神戸戦に出場できるかどうかについて「正直なところ、まだ分からない。メディカルスタッフがベストを尽くして回復させようとしている。明日の練習が終わったところでハッキリする状況だ」と話した。

 浦和にとっての希望はホームの後押しがある環境だろう。リーグ戦のホームゲームにおける平日開催が7試合もあるなかで、これが8月6日の横浜F・マリノス戦以来となる約3か月ぶりの週末開催。浦和は、チケットの総発券が5万枚を超えているとしている。

 スコルジャ監督は「選手たちはしっかり準備してくれるだろうし、5万人以上が駆けつけてくれるだろう。素晴らしいサポーターが、素晴らしい雰囲気を作ってくれると信じている。非常にタフなスケジュールで戦っているが、それがチームを後押ししてくれると思う。それがあってこそ、我々は限界を突破して戦える。サポーターに言いたいのは、一緒に戦いましょう、一緒に勝利を収めましょうということ」と話した。

 この試合で引き分け以下に終われば優勝の可能性は完全に消える。3連勝したとしても非常に難しい立場なのは間違いないが、指揮官の「ここで戦う姿を見せて、このチームはタイトル争いができると見せないといけない」という言葉の通りの試合が期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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