前半終了間際にファンがヒートアップ、事態が収まらず試合中断

　日本代表FW上田綺世が所属するオランダ1部フェイエノールトは9月24日、オランダリーグ第6節でアヤックスとアウェーで対戦した。「デ・クラシケル」と呼ばれる伝統の一戦では前半に3点をリードするも、その後にアヤックスファンの暴走で試合が中断。この事件がオランダ国外でも注目を集めている。

　フェイエノールトはこの試合、FWサンティアゴ・ヒメネス が前半18分までに2点をゲット。さらに同37分にはFWイゴール・パイシャオンが追加点を挙げ、早くも3点をリードした。

　ところが、ここから試合は思いがけない展開に。一部のアヤックスサポーターがピッチへ花火などを投げ込んだことで、プレーが中断。試合はその後に再開されたものの、後半に入っても事態に改善が見られず、審判団らによって試合の正式な中断が決まった。

　それでも、事態はここからさらに混沌とした状況に。英紙「イブニング・スタンダード」によると、暴徒化したアヤックスサポーターが試合中断後にスタジアムへ押し入ろうとしたことでメインエントランスを破壊。また、スタジアム外では暴徒化したファンに対し騎馬警察が催涙ガスを使用し、事態の鎮静化を図ったという。

　また、記事は今回の一件に対するアヤックスのモーリス・スタイン監督のコメントを報道。スタイン監督は「暗黒の1日だ。暴徒化が状況をさらに悪いものにした」と述べ、沈痛な思いを明かしている。