内田氏はドイツを圧倒した日本の戦いを評価

　森保一監督率いる日本代表は9月シリーズでドイツ代表に4-1、トルコ代表にも4-2で勝利し、欧州遠征で2連勝を飾るとともに連勝記録を「4」に伸ばした。ドイツ戦のあとに収録されたスポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、元日本代表DF内田篤人氏がドイツ代表の監督解任劇について口をした。

　カタール・ワールドカップ（W杯）以来となるドイツ戦で、日本はリベンジに燃える相手に対して4-1の快勝を収めた。試合翌日の9月10日、ドイツサッカー連盟（DFB）はドイツ代表を指揮するハンジ・フリック監督を解任した。

　内田氏は、日本対ドイツの立ち上がりについて、「低い位置からのビルドアップにはミスがあったけれど、選手自身で解決していったので『能力があるな』と思って見ていた」と言い、「最後の2点に関しては、相手もバランスを崩して（前に）出てきていたのでアレですけど、凄いね。戦い方も引いて守るようなＷ杯の戦いとは違い、あれもあれですごかったけれど、ラインも高く保ち、お互いにレベルはやっぱり高かったと思う。遜色ないというとあれだけど、日本の選手のほうがいいじゃんと思うことのほうが多かった。最近、勝てていないし、それは向こうの監督もクビになるなと思った」と、日本のほうが選手の能力を引き出せていたという感想を語った。

　そして、「ああいう負け方が一番嫌いだからドイツ人は。大差で負けるのとか。とどめを刺した感じですね。負けたら（監督解任は）あるなと思っていたけれど、1-4で負けたらクビですよ」と、内田氏は長年過ごしたドイツ人の思考も交えて説明した。

　ドイツ代表が任期の途中で監督を解任するのは123年の歴史の中で、初めてのこと。この事実に内田氏は「凄いね。俺もヤフーで見たけど、100何年の歴史で初めてなんでしょ」と、改めて日本が起こした解任劇に驚いた。

　そして、日本代表で存在感を示したDF冨安健洋について「身体能力もそうだけど、ビルドアップの部分でも頼りになるなと思った。なんかもっといっちゃうんじゃない？　アーセナルも十分凄いけど」と、アーセナル以上のクラブにステップアップする可能性を指摘した。