レスター岡崎慎司らの獲得「最も成功の可能性」 補強史を英回想「最高のウインドウ」

レスター・シティーの補強史を回想【写真:Getty Images】
レスター・シティーの補強史を回想【写真:Getty Images】

レスター地元紙、2010年以降の選手補強を回想&採点

 2015-16シーズンにプレミアリーグを制したレスター・シティは昨季のプレミアリーグで18位に終わり、10シーズンぶりに2部リーグ降格となった。地元メディア「レスター・マーキュリー」は2010年以降のレスターの選手補強を回想し、採点。2015年から19年まで在籍していたFW岡崎慎司は10点満点中の9点と高評価だった。

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 レスターは以前からトップリーグと下部リーグを行き来するクラブだったが、2010年代半ばに大躍進を遂げた。2014-15シーズンにプレミアリーグに昇格すると、翌15-16シーズンにクラウディオ・ラニエリ監督の下でクラブ史上初となる奇跡のプレミアリーグ制覇を成し遂げた。

 優勝の翌年に12位となった以外はその後も一桁順位を安定していたが、昨季はリーグ18位と低迷。13-14シーズン以来となる2部降格の憂き目にあった。

 英地元紙「レスター・マーキュリー」は、2010年10月以降にレスターが獲得した全112選手の移籍について採点した。2010年8月に加入した元日本代表MF阿部勇樹は対象外となっている。

 岡崎は2015年夏にドイツ1部マインツからレスターに移籍。1年目にリーグ戦36試合で5得点を決め、優勝に貢献した。ドイツ時代に比べれば得点数を伸ばすことはできなかったが、的確なポストプレーと前線からの激しいプレッシングの起点として、カウンターを武器とするレスターでキーマンとなった。計4シーズン在籍した岡崎の採点は、10点満点中の9点がつけられた。

 岡崎が加入した15年夏には、同じくリーグ制覇を支えたフランス代表MFエンゴロ・カンテや元オーストリア代表DFクリスティアン・フックスもチームに加入した。近年でも最も成功を収めた移籍市場だった可能性が指摘されるほどの充実ぶりだった。

「560万ポンド(約10億円)でのエンゴロ・カンテ獲得はクラブ史上最高の取引に数えられる。このフランス人MFは誰もが予想しなかったタイトル獲得において最も不可欠な存在だったかもしれない。そして、クリスティアン・フックスや岡崎慎司、ロベルト・フートといった脇を固める選手たちの獲得は2015年の夏がプレミアリーグ復帰以来で最高のウインドウにした可能性がある」

 なお、満点の10点を獲得したのは9選手。2011年夏に加入して2022年まで長きに渡ってチームを支えたデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルを筆頭に、2012年1月に加入して後にキャプテンも務めた元ジャマイカ代表DFウェズ・モーガン、12年夏加入のFWジェイミー・バーディ、2014年1月加入のアルジェリア代表MFリヤド・マフレズ、14年夏加入のMFマーク・オルブライトンと元アルゼンチン代表MFエステバン・カンビアッソ、15年1月加入の元ドイツ代表DFロベルト・フート、そしてフックスとカンテの9人だった。

 プレミアリーグ昇格1年目の2014年に加入し、1年間だけプレーしたカンビアッソを除けば、いずれも優勝を経験している選手たちが名を連ねる結果となった。「ミラクル・レスター」の輝かしい記憶は、今も多くの人の脳裏に深く刻み込まれているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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