女子W杯、日本と同組のスペインが圧倒的な支配力を発揮 シュート数45本…後半失点0の対戦相手にも注目

スペインがコスタリカに3-0で勝利【写真:Getty Images】
スペインがコスタリカに3-0で勝利【写真:Getty Images】

日本と同組のスペインとコスタリカが激突

 オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)はグループステージの各試合が進行しているが、7月21日にはなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)と同じC組のもう1試合が行われ、スペインが3-0でコスタリカを下した。

 立ち上がりからスペインがほぼハーフコートゲームのように押し込んで、場合によってはペナルティーエリア内にコスタリカがGKも含め10人が入って守るような展開になった。それでも前半21分にオウンゴールでスペインが先制すると、23分、27分と軽やかに追加点を奪っていった。さらにPKも獲得したが、これをコスタリカのGKダニエラ・ソレラがファインセーブした。

 後半に入ってもスペインが一方的な展開を見せたが、ここで大活躍したのがソレラだった。次々にスペインのシュートをセーブすると、ほとんどボールがハーフウェーラインを超えないような厳しい状況の中でも後半を無失点でしのぎ切った。このままスペインが3-0の勝利で終えたものの、敗色濃厚ななかで最後まで集中を切らさないコスタリカの守備もかなり印象的な姿を見せていた。

 この試合のスタッツではスペインがボール保持率61%を記録。中立的な状態を除くコスタリカのボール保持率は20%とかなりの差ができた。コーナーキックも22本獲得したスペインだが、何よりもシュート数は衝撃の45本という数値を記録。しかも、そのうち34本をペナルティーエリア内で放った。枠内シュート12本、枠外15本という集計だけに、何とかしてシュートブロックしたコスタリカ守備陣とGKソレラの奮闘が際立ったが、スペインの押し込んでいく攻撃力や、セカンドボールを回収していくゲーム支配力もまた圧倒的なものだった。

 なでしこジャパンは21日にザンビアとの大会初戦に臨み、26日にコスタリカ、31日にスペインと対戦する日程になっている。昨年のカタールW杯で男子のA代表もコスタリカの堅守とスペインの支配力には苦戦に追い込まれたが、この女子W杯でも同じような警戒ポイントを持つチームと言えるのかもしれない。

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