日本代表、韓国撃破でU-17アジア杯連覇達成! 史上初の日韓決勝を制し4度目の優勝

U17日本代表が韓国代表に勝利し、アジアカップ連覇達成【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
U17日本代表が韓国代表に勝利し、アジアカップ連覇達成【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

前半終了間際に相手が退場者、FW名和田我空が2ゴール

 U-17日本代表が7月2日のU-17アジアカップ決勝で韓国代表と対戦。前半終了間際に相手が退場者を出すなかで3-0の完勝を飾り、大会連覇とともに4度目の優勝を果たした。

 日本は6月26日の準々決勝でU-17オーストラリア代表を下し、11月に開幕のU-17ワールドカップ(W杯)への出場権を手に入れた。このアジアカップでの大きな目標を1つ達成し、残すはアジア王者を目指す戦いになった。そして29日の準決勝イラン戦では3-0の快勝で決勝にコマを進めた。

 イラン戦からスタメン5人変更の日本は、中盤でのインターセプトから攻撃を仕掛けようとするも、その最初のパスやコントロールがズレて逆に相手の攻撃を誘発してしまう場面もあり、両者が互角のスタートになった。

 前半24分には右サイド深くを取ったMF佐藤龍之介のパスを受けたFW名和田我空が中を向いたターンをして中央へ。そのボールにFW道脇豊がヘディングで合わせたが相手GKにセーブされた。これが日本にとって最初のゴールチャンスになった。

 前半34分にも右サイドからのパスを受けた名和田がペナルティーエリア内からシュートを狙う場面もあり、全体的には右サイドから攻撃する場面が目立った。最終ラインではキャプテンで左サイドバックのDF小杉啓太を中心に引き締まったプレーを見せた。前半37分には味方に当たって最終ライン背後にこぼれたボールに抜け出される大ピンチを迎えた日本だが、GK後藤亘が1対1でファインセーブを見せた。

 前半44分には相手DFコ・ジョンヒョンが道脇へのファウルで2枚目の警告を受けて退場処分に。そのファウルで得たフリーキック(FK)で名和田は中央やや左サイドの20メートル強から右足で曲がり落ちる弾道のシュートを放つと、これが決まり日本が先制。前半終了間際に1点リードを奪い、さらに後半に向け1人多い状態で戦う優位性を手に入れた。

 後半に入ると日本は追加点を目指して攻撃的な立ち上がりで、韓国陣内でハーフコートゲームのような状況を作った。後半10分には名和田がヒールキックでつないだボールに佐藤が右足を振る決定機を作るも、シュートは相手GKにセーブされた。

 やや停滞感が出始めていた後半21分、日本は佐藤の縦パスをライン間で途中出場のMF望月耕平が受けると最終ライン背後へスルーパス。ここに抜け出してきた名和田が相手GKと入れ替わるように流し込むシュートを決めて2-0のリードを奪った。

 残りの時間もプレーから落ち着きを失うような場面を全く見せなかった日本は、試合終了間際に道脇が追加点を奪い3-0で勝利。アジア王者の称号を手に、世界との戦いに挑んでいく。

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