マタの先制弾で完勝ムードから一転

　マンチェスター・ユナイテッドは19日、ホームで強豪アーセナルと対戦し、1-1と引き分けた。

　試合は序盤から互いにチャンスを演出したが、徐々にユナイテッドが主導権を握り始める。前半39分にアーセナルDFナチョ・モンレアルがボックス内でユナイテッドDFアントニオ・バレンシアを覆い被さるように転倒させてしまう。PK判定と思われたが、主審は笛を吹かず。ベンチ前のジョゼ・モウリーニョ監督は怒りのあまり絶叫していた。前半はスコアレスで折り返した。

　後半に入ると、ユナイテッドの攻撃が鋭さを増し、攻勢に出る。そして、均衡が破れたのは後半23分だった。MFポール・ポグバが右サイドに抜け出したMFエレーラにスルーパス。そのままグラウンダーのクロスを入れると、中央で構えていたMFフアン・マタが左足のダイレクトシュートでゴール右隅に流し込み、先制点を奪った。

　しかし、勝利を掴みかけた後半44分、ユナイテッドに悲劇が訪れる。途中投入されたアーセナルのMFアレックス・オックスレイド・チェンバレンが右サイドを突破しクロスを入れる。すると、こちらも途中投入のFWオリビエ・ジルーがファーサイドから驚異的な跳躍を見せ、ヘディングで同点弾を突き刺した。

　試合はそのまま終了。90分間通して試合を優位に進めたユナイテッドだったが、試合終了間際に勝ち点2を取りこぼす痛恨のドローとなった。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images