森保ジャパン新CBコンビ、主軸候補へ急上昇 “元川崎組”三笘薫を生かせる利点も
4-1-4-1システムで2連勝、最終ラインは2試合で1失点の出来
第2次森保ジャパンは、エルサルバドル代表、ペルー代表と対戦した6月シリーズで2連勝を飾った。2試合通して1失点だった最終ラインのセンターバック(CB)にはDF板倉滉(ボルシアMG)とDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)を連続で先発起用。抜群の安定感を誇るコンビが今後も守備の要として君臨しそうだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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鉄壁の最終ラインだった。板倉と谷口のコンビの頼もしさが感じられた。エルサルバドル戦で、谷口は開始50秒でMF久保建英のフリーキック(FK)にドンピシャで合わせて電光石火で先制点を奪った。相手のカウンターの場面でも1対1で強さを見せ、隙を与えなかった。板倉とともに数的優位な状況を作り、冷静に守り切った。
ペルー戦でも息の合ったコンビで局面の強さを発揮。ビルドアップの運びもスムーズで、現在負傷離脱しているDF冨安健洋(アーセナル)の復帰見通しが立たないだけに、2人が今後もしばらくCBの主軸になっていくと見られる。
この2人は元川崎フロンターレで、アンカーに入ったMF守田英正、左ウイングのMF三笘薫、左インサイドハーフを務めたMF旗手怜央とのコンビネーションも申し分ない。森保一監督が力を入れる攻守の切り替えで円滑に展開できたのも元同僚の安心感があるからだろう。
左ウイングでは三笘が2試合連続で先発出場を果たした。指揮官の“三笘を生かすチーム作り”の意図が感じられる起用だった。その意味でも、板倉と谷口のコンビが最終ラインから支えるのは森保ジャパンにとってプラスに捉えられる部分だ。
主力候補の冨安が代表へ復帰してからまた序列が変わる可能性もある。だが、しばらくはこのCBコンビで世界と戦っていく姿を見ていきたいものだ。