浅野拓磨、ドイツで得た自信と実感するゴール数の“物足りなさ” 「代表でもみんなより劣っていると理解している」

日本代表の浅野拓磨【写真:ロイター】
日本代表の浅野拓磨【写真:ロイター】

ドイツでのシーズンを通し「まだまだ成長しなければいけない」

 森保一監督率いる日本代表は、6月12日に高窓宮記念JFA夢フィールドで15日のエルサルバドル代表戦に向けたトレーニングを実施。初日の練習を終え、ドイツ1部ボーフムで残留決定を導くゴールを決めたFW浅野拓磨が改めて今シーズンを振り返っている。

 ボーフムで2季目となった浅野は、怪我で離脱する期間こそあったものの、リーグ戦25試合に出場。最終節のレバークーゼン戦では1ゴール1アシストでチームを1部残留に導いた1人となった。

 それでもシーズンを通しては公式戦で4ゴールと、最前線の選手としては決して多い数字ではない。そんな浅野は「まだまだ成長しなければいけないけど、終わり方が良かったので気持ちよく日本に帰ってこられた」と最終戦でのゴールについても触れつつ、「常にやれるという自信は持っているし、どのタイミングで結果が出るかだけだと思うけど、常に結果を残せる選手になりたい」と悔しい思いを語った。

 ドイツで残留争いを繰り広げるチームで「個人的にはどの試合も100%でやっていて、マッチアップで負けている感覚もなかった」と自信も見せた浅野。「チームとしてはバラバラになっていたので落ちるかなと思ったタイミングは何度かあった」とチームとして苦しい状況があったことも明かす。

「力としてはまだまだ足りないチームだと思うけど、個々の能力が高い。ただ、それを常に出せないメンタルのところはあると思う」とチーム全体の反省を述べたのち、個人的な部分にも言及している。

「客観的に見て数字という結果では全く満足できるものがない。代表でもみんなより劣っていると理解しているけど、90分通してのパフォーマンスやシーズンを通してのパフォーマンスには自信がついてきている」

 そう語った浅野は「W杯の経験も大きかったと思う」と昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)も含め、「対戦相手が自分を警戒しているという相手も増えてきたなと思う」と周囲か感じる肌感覚でも成長を実感しているようだ。

 今回の6月シリーズには、2022年9月以来の代表招集となる古橋亨梧、今年3月にA代表デビューを飾ったばかりの中村敬斗(LASK)など期待の高いFWもいる。浅野も「代表にくるたびに凄い選手が増えて、個々のレベルが上がっている」と話し「僕もそれについていかないとなと思う。自分が自分のために100%でやるしかない」と気概を示していた。

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