上田綺世のシュートは「すげぇのが来る」 日本代表GKが脱帽、ベルギー同僚も驚き「あれは無理だよ」

セルクル・ブルージュの上田綺世【写真:Getty Images】
セルクル・ブルージュの上田綺世【写真:Getty Images】

GKシュミット・ダニエル、日本代表FW上田の強烈シュートに驚き

 ベルギー1部シント=トロイデンに所属する日本代表GKシュミット・ダニエルが、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」に出演し。日本代表で最もシュートが上手い選手について、自身の考えを語った。

 6月1日配信分では元日本代表DF内田篤人氏がアルゼンチンで開催されているFIFA U-20ワールドカップ(W杯)に出場した日本代表のロールモデルコーチとしてスタッフ入りしていたため不在。J3のY.S.C.C.横浜に所属する元日本代表MF松井大輔がMC代役を務めた。

 松井に「(日本)代表のなかで一番シュートが上手いのは誰?」と聞かれたシュミットは、「うーん」と考えてから、「綺世。上田綺世選手のシュートを受ける時は、もう『すげぇのが来る』という感じなんです」と、セルクル・ブルージュで得点王争いを演じるストライカーを挙げた。

「僕のイメージもありますが、でも本当にすげぇのが来るから『絶対取れないじゃん。今の』みたいになる。パワーもめちゃめちゃあるし、コースも良い。たとえ触れても持っていかれる」

 その上田は、5月28日に行われたプレーオフ第5節のスタンダール・リエージュ戦(4-0)で右足ボレーを決め、チームの4点目をマーク。今季のリーグ戦通算得点数を22まで伸ばしている。得点ランク首位に立つヘントのベルギー人FWウーゴ・カイペルスとは2点差でリーグ初となる日本人得点王の誕生もあり得る。

 同じベルギーリーグでプレーするシュミットは上田の活躍ぶりについて「シーズン後半はほぼ毎試合くらいのペースで点を取っていた。シーズン序盤は苦しんでいる感じがありましたが、仲間も信頼し始めて。綺世が自分で言っていたんですけど、チームメイトからは『プレイステーション』って呼ばれているらしくて。シュートをしたら全部入るから(笑)」と、秘話を明かした。

 さらに「リプレーを見ていると、綺世がGKと1対1になってシュートを打てる状況になっていたらシュートを打つ前にチームメイトは喜んでいる。それで、そのシュートが入るというのが何回もあった。それだけ信頼されているんだなと見ていて思いました」と、決定力の高さに脱帽した。

「超神コースにドカーンみたいな感じで…」

 シュミットも今シーズンは、上田に2試合で3ゴールを決められた。「PKも1つあったんですけど、超神コースにドカーンみたいな感じで。仲間はみんな『あれは無理だよ』って諦めた感じでした」と、対戦相手としても凄さを感じたと語った。そして、「結局、僕の中では、スピードが速いシュートが一番入る。やっぱり取れないじゃないですか。シンプルに反応できない。それを彼は持っているんで。本当にシュートを打たせたら絶対入る」と、絶賛した。

 それを聞いた松井は「凄いな、そこまで言わせてくれる選手って、なかなかいないと思う。だからやっぱりベルギーリーグでも得点王になりそうな感じなんでしょうね」と、シュミットの話を聞き、納得した様子で頷いた。

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