選手代理人のメンデス氏、元顧客ロナウドとの関係に言及

　サウジアラビア1部アル・ナスルに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、中東に渡る前に大物代理人のジョルジュ・メンデス氏との関係を断った。それ以来、ロナウドとの関係に言及をしてこなかったメンデス氏が、自身の考えを初めて明かしている。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。

　ロナウドが、イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドを退団するきっかけとなったのは、ピアーズ・モーガン氏の番組に出演し、クラブ批判を展開したことだった。メンデス氏は、この番組に出演することを反対していたという。

　この時、メンデス氏は彼の顧客であるロナウドが、別のヨーロッパのトップクラブでプレーする場所を見つけることが不可能であることを分かっており、結局ロナウドはパーソナルマネージャーであるリッキー・レグフェ氏が間に入る形で、中東へ渡った。

　20年に及んだ契約が切れたにもかかわらず、メンデス氏はロナウドについて今でも史上最高の選手だと考えているようだ。

「私たちの個人的な関係は今でも密接だ。素晴らしい個人の関係だよ。彼の現在のフェイズをどう見ているか？　クリスティアーノは、常に私の心の中にいる。彼は私にとって、特別な選手であり、特別な人間だ。数年前、クリスティアーノの半分ほどの価値がある選手と契約ができると分かっていたら、格安で契約しただろうね！　私たちポルトガル人は、彼のような選手がいたこと、そして今もいることを、誇りに思うべきなんだ。

私はこれまでも言ってきたし、これからも言い続けるだろう。彼はサッカーの歴史において、最高の選手だったとね。微塵も疑いはない。誰と比較してもね。彼が何をしたかを見ないといけない。サッカーは、ゴールがすべてだ。ものすごい強さと努力が求められる。彼は若手の見本であり、偉大なプロがやるすべてのことをやった。だからこそ、彼はすべてのなかで最高なんだ。

同時に、若い頃の彼はロナウジーニョやメッシのような才能があった。若い時は1対1で圧倒的だった。そこからマシンに変わったんだ！　多くの人たちは彼が歴史上、最高の選手になるこの進化を遂げると思っていなかった。そして、だからこそ私にとって、彼は歴史上、最高の選手であり続けるんだ」

　確かにロナウドほど、そのキャリアでプレースタイルを大きく変えた選手も珍しいだろう。たとえ代理人として契約が切れても、メンデス氏にとってロナウドは、唯一無二の存在であるようだ。