「ヤットさんが急に…」 元G大阪戦士、即興で生まれたACL決勝のボレー弾を回想「ビックリした」

2008年大会決勝当時の安田理大氏【写真:Getty Images】
2008年大会決勝当時の安田理大氏【写真:Getty Images】

元日本代表DF安田理大氏、2008年ACL決勝第1戦のゴールシーンを回顧

 J1の浦和レッズは、4月29日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦でサウジアラビア1部アル・ヒラルと対戦する。元日本代表DF内田篤人氏がMCを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」にゲスト出演した元日本代表DF安田理大氏が、自身が優勝した2008年大会の秘話を明かした。

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 安田氏はガンバ大阪に所属していた2008年に、ACL制覇を成し遂げている。決勝ではオーストラリアのアデレード・ユナイテッドと対戦し、ホームでの第1戦を3-0で制すと、アウェーの第2戦にも2-0で勝利し、2試合合計5-0でアジアの頂点に立った。なお、この大会、G大阪はグループステージから無敗優勝を成し遂げた。

 2008年11月5日の決勝第1戦では、2-0とリードしていた後半23分、安田氏は元日本代表MF遠藤保仁のコーナーキック(CK)から見事なボレーシュートでダメ押しの3点目を決めている。このゴールシーンを見た内田氏が「えー! こんなのあるの!」と驚きの声を上げると、安田氏は「決勝やで!」と、大一番のゴールに胸を張った。

 この時、安田氏はゴール前に入るのではなく、ペナルティーエリア外で浮き球を待つ役を担っていたが、そのことについて内田氏は「しかも、ここの役割を任されるのって結構なこと」と言うと、安田氏は「いや、ここに来ると思っていなかった」と、ボールが来たのが予想外だったと告白した。

 安田氏が「ヤットさんが急に蹴ってくるから、ビックリした」と明かすと、内田氏は笑いながら「ヤットさんに蹴らされているんだ」と驚くと、「急に来たからビックリした。多分、この場面『これ』って決まっていたら、オレは力んで外している」と、即興だったからこそ上手くいったと説明した。

 こうした安田氏の活躍もあり、アジア制覇を成し遂げたG大阪だったが、安田氏には悔いも残っているようだ。トロフィーリフトの際に安田氏は、先輩を差し置いて中央の目立つ場所に陣取る。「若手があんなところに入れないよ」と、内田氏が指摘する絶妙なポジションで歓喜の輪の中心に入るはずだった。だが、当時のキャプテンであるDF山口智が優勝トロフィーを掲げた時、トロフィーは安田氏の顔の前に。「これ失敗したのよ。トロフィーを上げるじゃん。顔が全部、隠れたのよ。失敗した。慣れていなかった」と、15年前の映像を見ながら肩を落とした。

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