不調チェルシーの要因の1つはオーナーの介入? ベンゲル氏が“特別条項”の必要性を訴える

CLでレアルに完敗したチェルシー【写真:ロイター】
CLでレアルに完敗したチェルシー【写真:ロイター】

チェルシーはCLでレアルに完敗

 イングランド1部チェルシーは、現地時間4月18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第2レグで、スペイン1部レアル・マドリードと対戦した。アウェーの第1レグに0-2で敗れていたチェルシーは、ホームでも0-2で敗れて2試合合計0-4で敗退した。低迷の続くチェルシーを目にしたアーセン・ベンゲル監督は、次の正式な監督はクラブを率いる際に特別な条項を契約に入れるべきだと語った。英紙「メトロ」が報じている。

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 グレアム・ポッター監督を解任したチェルシーは、今シーズン終了までの暫定監督として、クラブのOBでもあるフランク・ランパード氏を招聘した。しかし、監督交代をしても結果は出ずに公式戦4試合で全敗。来シーズン以降も継続することが想像しがたい結果となっている。

 2023-24シーズンにチェルシーは、新たな正式の監督を招聘する見込みだが、ベンゲル氏は、オーナーであるトッド・ベーリー氏の現場介入を認めない条項を入れるべきだと主張した。

 レアル戦の前にリーグ戦でブライトンと対戦したチェルシーは、ホームで先制しながらも逆転負けを喫した。この試合後、ベーリー氏は11位となっている現在のチーム状況を「恥ずべきもの」と言い、ロッカールームで選手たちに言葉をかけて、レアル戦に向けチームに火をつけようとしたという。しかし、このスピーチが1人の選手への厳しい批判となり、逆効果だったのではないかと伝えられている。

 この選手について、具体的に誰かは明らかになっていない。だが、新オーナーの元でこの12か月の間に巨額の移籍金で契約された選手であり、イングランド代表FWラヒーム・スターリングが批判を浴びた可能性があるとされている。

 スペイン代表GKケパ・アリザバラガは、ベーリー氏が毎試合後、ロッカールームで選手たちと言葉を交わしている状況にあり、「彼が何を言っているかは言わないが、彼がロッカールームに来るのは普通のこととなっている」と、コメントしている。

 アーセナルで結果を残したベンゲル氏は、この状況が悪影響と考えているようだ。ロッカールームでオーナーが喋ることを歓迎するかと聞かれると「いいや、歓迎しない。それは常にはっきりしていた。私は常に契約に入れていた。若い監督が契約を結ぶとき、私はそれが重要なものになると言い、契約であなた以外がロッカールームで話さないようにするべきだと伝える。あなたとの合意なしに、新しい選手も獲得しないこと、誰もチーム作りを妨害できないようにして、同時にチームを管理することに責任を持つべきだ。最初にそうしないといけない。なぜなら、クラブがオファーを出した時は強い立場にある。だが3連敗して、その条項を入れたいと言っても、もう遅い」と、契約を結ぶ前にオーナーの介入を防ぐ状況を作るべきだとしている。

 ランパード監督はレアル戦後の会見で、ようやくチームの修正に取り組む時間を得られると語ったが、オーナーがロッカールームで介入できる状態のなかで、どれだけチームを立て直すことができるだろうか。

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