鎌田の退団に「涙を流す者いない」 なぜ極度の不振?…独疑問視「次のクラブで頭いっぱい?」
W杯後は低調なパフォーマンスを継続、鎌田の不振に現地注目
日本代表MF鎌田大地は、自身の公式インスタグラムで計5シーズンを過ごしたフランクフルトに別れの挨拶を綴った。昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝の立役者である鎌田だが、ドイツ地元紙「Frankfurter Rundshau」は、「鎌田大地はワールドカップ(W杯)以降、不調だ。それはなぜか」と特集を組み、不振の日本人アタッカーにエールを送っている。
今シーズンの鎌田はここまで、公式戦38試合に出場して13得点5アシストをマーク。シーズン序盤戦こそコンスタントに結果を残してきたものの、昨年のカタールW杯以降、リーグ戦で無得点が続く。今季限りでフランクフルトからの退団が決定し、去就報道が注目を浴びる反面、肝心のパフォーマンスが一向に上向かず、直近のリーグ4試合のうち3試合が途中出場となっている。
そうした状況もあり、「Frankfurter Rundshau」は「(鎌田の退団を受けて)現時点においてフランクフルトで涙を流す者はほとんどいない。完全にコンディションを崩して、自分自身を忘れ、無気力な印象を残している。それは理解できないことだ」と直近の低パフォーマンスに言及した。
カタールW杯でも、日本代表のトップ下として大きな期待をされたが、十分なパフォーマンスを示せなかった。今季の13得点中12得点が2022年に挙げたもの。記事ではアシストがわずか1つしかないことにも触れ「これは極めて少ない数字だ。すでに次のクラブで彼の頭はいっぱいなのか? 負傷をしないようにしているのか? そうは思えない。まだ彼は必要とされている」と、極度の不振に疑問を呈している。
ステップアップ移籍が目前とされる鎌田。来季の去就動向とともにフランクフルトで過ごす最後のシーズンで、再び輝きを取り戻せるかにも注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)